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Scene 8 シンデレラは眠れない

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「それにしても…どうして知ってるの?」
 増田さんは、興味津々な顔で、カスミを見ます。
「確か、カスミさん、独身よね?
 子供のいる知り合いでもいるの?」
楽しそうに、目を丸くさせるので、
「そうじゃないけど…」
苦笑して、少し言葉を濁します。
「ちょっとね、最近たまたま知り合いになって…」
と言うと、増田さんはさらに、目をみはって、
「それって、彼氏?それとも友達?どういう知り合い?」
それでも、食い下がって来るので…
さすがにここではちょっと・・…カスミは、腕時計を見ながら、残り時間を
数えます。
増田さんは、おっとり刀の人で…まわりがせかせかしても、あまり気にしないたち
のようです。

 時は無情にも流れて、休憩時間は、あと残りわずかです。
相変わらず、増田さんはのんびりと、時計を気にすることは、ほとんどしないので、
カスミは少しじれったく感じます。
「そこに…女の子がいるでしょ?」と聞くと、
増田さんは「あぁ」と言って、
「あの中学生ね」と答えます。
カスミとしては、エラのことを言ったつもりだったので、思わず、
中学生って、いたっけ?
思わずちょっと、頭をかしげました。







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