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Scene 8 シンデレラは眠れない

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「えっ?それって、ホントなの?」
 カスミは、そのパートさんの顔を見ました。
この人自体は、取り立てて仕事が出来るとか、目立つタイプ
ではないけれど…いつも丁寧な仕事をするので、カスミはいつも、
この人に仕事を頼むことが、多いのです。
いわゆる、仕事上のアシスタント的な存在で、とても重宝しているのです。
だからたまに、子供が熱を出したとか、具合が悪くなったからと、
呼び出しがひんぱんにあるのを、とても残念に思うのですが…
だけどまぁ、それを差し引いても、とても気が利くタイプなので、
その人柄を、高く評価しているのです。
常に腰が低いし、控えめで、謙虚なところも、気に入っている
理由なのですが、もちろん快く思わない人も、いることは事実なのです。
だけども、なんとか少しでも長く働いていて欲しいと思っているので、
仕事の時は、可能な限り、指名するようにして、できるだけ
この人に、頼むようにしています。

 この日は、たまたま一人だったところで、パートさんと、バッタリ
あったので、ご一緒させてもらうことにしました。
たまには、パートさんの輪にお邪魔させてもらうのも、社内を
明るくするための、工夫の1つだと思うので、受付の女の子の
誘いをキャンセルして、組み直すことになりました。


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