ちょっと待ってよ、シンデレラ

daisysacky

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Scene 8 シンデレラは眠れない

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 メグミさんの下ろした、大きなバッグには、
何が入っていたのか、気になりますが、
礼美がクルリとこちらを向くと、
「ここにいる人達は…それぞれ事情があってね。
 何かしらある人ばかりなの」
そう言われると、エラはなんと言ったらいいのか、
困ってしまいます。
「私は主婦だけど、ここにいるメグミさんが、一応
 責任者兼この家のオーナーなの。
 私は通いで来てるけど、この子は、事情があって
 ここに住んでいるのよ」
と言うと、中学生の信子の肩を抱きました。

 テキパキと簡単に、このグループの説明すると、
エラはわからないけど、黙ってうなづきました。
その様子に好感を抱いたのか
「あなたは、いい人ね!
 余計なことには、口出ししないのね」
感心したように言うので、エラはしみじみと
「誰にだって、1つや2つ、事情を持ってるから、
 他人が口出しするもんじゃない」
 と、しみじみと言うので…
礼美たちメンバーは、思わず感嘆の声を出します。
「ま、これからおいおい、色んなことを教えるわ」
そう言うと、クルリ…と、メグミさんに向き直りました。





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