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Scene 7 シンデレラを探せ!

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「だけどさぁ、お忍びで、城下を回るのも、中々
 楽しいもんだ」
 大臣の息子は、クスリ…と忍び笑いをします。
お気に入りの女の子でも、見つけたのでしょうか?
やけに焦った様子だったので、筋書きだけでも、話は
できたのでしょうか…

「それとは別に、ボクにも試してみたいことがある」
と言うと、空を眺めました。
「なんだろう…」
楽しそうにチラリ…と見つめますが、王子はすぐさま
商人の変装をすると、懐から靴を取り出すと、
「この靴を、実際に履かせてみたいもんだ」と、
ヘラリ…と笑顔を貼り付けて言いました。
「いいけどさ、無駄足にならないか?」
大臣の息子は、うさんくさそうな顔をします。
「大体、どれだけの娘が、住んでると思ってるん
 だい?効率が悪すぎるよ」
大臣の息子は、どこに行くにも、付き合わされるので…渋い顔にならざるを得ない。
「全部まわらなくてもさぁ…
 せめて貴族の娘の家を回るとか?」
大臣の息子は…
真面目に言います。
王子も、「それもそうだな」と、あっさりと引き下がります。
大臣の息子としては、これ以上やみくもに歩き回られると、いたずらに時間だけが、過ぎている…

 大臣の息子ときたら、嬉しそうにホールの中は回り込み、
現代社会を、異物とみなしてしまうと…徹底的に
排除しようと、しますからね」
真面目な顔で言うので…
これは王様に少し、直談判せねば‥と、腹をくくったようでした。




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