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Scene 7 シンデレラを探せ!

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  まだ王様からのお布れが国中に出る前のこと…
やはり、場末の居酒屋に、お付きの者を連れた、金ぴかのお仕着せを着た若者が、フラリ…と現れて、まっすぐにカウンター席に近付くと、
何かを探す素振りをして、さりげなく隣の男に話しかけました。
「おい、キミ!」
隣の男は、一人で静かにグラスを
手に取っていましたが、まさか自分に話しかけられているとは、気付きません。
「もしもーし!おい、そこのキミ!」
中々反応がないので、あげくの果てには、カウンターのテーブルを、
指先でトントンと叩いて、こちらの
気を引こうとするので…
ようやく、自分のことだと気付いて、やかましい隣の男に目を向けました。
やけに、風采のいい、美しい青年が…
ニコニコしながら、まっすぐに、自分を見ています。
「そう!そこのキミ!」
ビシリ…とまっすぐに、人さし指で
指すと、ニヤリと笑って、おもむろに胸ポケットから、ハンカチにくるんだ包みを取り出すと、
「キミ、この靴が似合うような、
華奢な足を持つ、美しい娘を知らないかい?」
と聞きました。
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