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Scene 4 合い言葉はビビデバビデブー

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 エラの反応に慌てた魔法使いのおばあさん。
嬉しそうに片付け始める、エラの手を引っ張ります。
「なんで?どうして?」
 エラには、帰れない理由が、さっぱりわかりません。だって今までは、魔法使いに会いさえすれば、
このわけのわからない事態から、抜け出せる・・・
そう思っていたからです。
それなのに慌てたようにするのは、どうしてなのか・・・
この人は、一体何のために、自分を探しに来たのか、
と頭が混乱するばかりなのです。

 わけのわからぬまま、エラは途方にくれました。
だって、ついさっきまで、連れて帰ってくれるとばかり、思っていたので・・・
せっかく知り合ったばかりのシュウヘイや、カスミには悪いけれど、このチャンスを逃したら、もう2度と
帰れなくなる、とひどく焦りました。
だから魔法使いにせっついて、どうにかしてもらおうと、考えます。
 だけども、魔法使いのおばあさんは、少しバツの
悪そうな顔をして、
「がっかりさせて、ごめんなさい。
 すぐには連れて帰れないの」
と再び言うので、エラはさらに、わけがわからなくなりました。

「なんで?どうして?
 それならまた、魔法のトンネル、作ればいいじゃな
 い!」
 エラは渾身の思いを込めて、魔法使いのおばあさんを見つめました。
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