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Scene 4 合い言葉はビビデバビデブー

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 まるで、狐につままれたよう・・・
エラは一瞬、自分は今どこにいるのか、それともまだ夢を見ているのか、とボンヤリとします。
それが果たして、現実なのか・・・と、あわてふためいて、辺りをキョロキョロと見回しました。

それを、全く気にならないのか、気付いていないのか。魔法使いはごく事務的に、
「だから、12時の鐘が鳴るまでに、かえって来なさいと、言ったでしょ?」
まるで、小さな女の子に言って聞かせるように、言うのです。
「魔法がとけたら、大変なことになるって・・・
 だけどまさか、この時代に飛ばされてくるなんて!
 ずいぶん、探したわよ」
ブツブツと・・・「計算違いだったわ」とつぶやいている間・・・
それでもエラは、ひどくホッとして、不覚にも
泣きだしそうになりました。
それからおもむろに、カスミから借りていた、エプロンをはずすと、
「ちょっと待って!片づけなくちゃ」
あわてて立ち上がり、ゴソゴソとゴミ箱を空にしたり、手に持った雑巾を洗ったりしました。
 ところが魔法使いのおばあさん。
エラの様子に、あわてて腕を引っ張って、
「待って、いきなりあなたを連れて帰れないわ」
と言うのでした。
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