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Scene 3  ふしぎの国のシンデレラ

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 だからといって、なんにもしない訳にはいきません。
エラはどうしたらいいのかわからないまま、シュウヘイの家から、カスミの家へと、ひとまず移ることにしました。

回りのみんなが、戸惑うので、極力あんまり驚いたりしないよう、気を付けました。
それでもやはり・・・エラにとっては、不思議なことだらけで、音のなるポットや、数分で料理をしてくれる、電子レンジなる奇妙な箱には、ひどく感動しました。
「なに。あなたって、魔法が使えるの?」
丁度、人が中で動く箱・・・テレビで、マジックを
していたので、この時代の人は、もしかして魔法を
いともたやすく出来るのか・・・と感心していたのです。
そのトンチンカンな言葉で・・・
そういえば、お兄ちゃんは、ちょっと変わった子、と
言ってたのだ・・・と、納得したのです。
カスミの戸惑いは、それだけではおさまらず・・・
インターフォンに人が写ると、
「中に、小人がいる!」と騒ぎ、
携帯電話が鳴って、なにげなく耳を押し当てたら、
「中に、人がいて、しゃべってる」と言い、
「早く出してあげてよ!」
と、騒がれたので、そのたびに説明して・・・
シュウヘイがいかに、大変だったのか、というのを、
到着して数分で悟るのでした・・・

(こんなの、子供でも知ってるのに!)
と呆れながらも、
インターフォンの中には、人がいるわけではない、ということ。
携帯電話から声がするのも、中で人が話しているわけではないこと。
勝手に開く、自動ドアは、決して魔法が使われている
わけではなく、電気で動いていること。
夜中も明るく過ごせるのは、ランプではなく、電気が
明るくしていることや、
動く階段
人を上に運ぶ箱
カラフルな画像を見せる魔法の箱など、エラがいちいち驚くので、カスミはあきれつつも、それを辛抱強く、教えていくのでした・・・
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