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Scene 3 ふしぎの国のシンデレラ
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こうして今度は、エラはシュウヘイの部屋から、
カスミの家にやっかいすることになったのです。
とはいっても、さすがに無一文。
2人は、追い出すことも、かなわなかったのです。
エラはまさか、この知らない世界で、暮らすことになるとは思ってもいなかったので、ひどくうろたえましたが・・・かといって、どうすることもできず、
従うしか、選択肢は残されていませんでした。
まずは、カスミに連れられて、街へと繰り出しますが、あまりにもエラが、驚いてばかりいたので、カスミも仏頂面ばかりでは、いられなくなりました。
エラが鏡をのぞき込む姿を見ながら、
「あなたって、ホントーに、どこかよそから来た
みたいね」
あきれたように言うので、エラも少し恥ずかしそうに
します。
「シュウヘイが、放っとけないの、わかる気がするわ・・・だけどね、あの人は、誰にでもあんな風なの。誤解しないでね」
と、釘を刺すのも、忘れませんでした。
シュウヘイから預かったお金で、必要なものを
揃えると・・・
カスミはエラを、駅へと連れ出します。
荷物が多いので、2人で分担して持つのですが、
もうすでに、申し訳ないほどで・・・
カスミは、ふいにエラに、
「おにいちゃんに、付き合ってもらえばよかったわね。荷物持ちと、運転手、してもらえたのに・・・」
と、少し悔しそうに言います。
エラも黙って、うなづきます。
すると、カスミはそんなエラを見て、クスッと
笑いました。
カスミの家にやっかいすることになったのです。
とはいっても、さすがに無一文。
2人は、追い出すことも、かなわなかったのです。
エラはまさか、この知らない世界で、暮らすことになるとは思ってもいなかったので、ひどくうろたえましたが・・・かといって、どうすることもできず、
従うしか、選択肢は残されていませんでした。
まずは、カスミに連れられて、街へと繰り出しますが、あまりにもエラが、驚いてばかりいたので、カスミも仏頂面ばかりでは、いられなくなりました。
エラが鏡をのぞき込む姿を見ながら、
「あなたって、ホントーに、どこかよそから来た
みたいね」
あきれたように言うので、エラも少し恥ずかしそうに
します。
「シュウヘイが、放っとけないの、わかる気がするわ・・・だけどね、あの人は、誰にでもあんな風なの。誤解しないでね」
と、釘を刺すのも、忘れませんでした。
シュウヘイから預かったお金で、必要なものを
揃えると・・・
カスミはエラを、駅へと連れ出します。
荷物が多いので、2人で分担して持つのですが、
もうすでに、申し訳ないほどで・・・
カスミは、ふいにエラに、
「おにいちゃんに、付き合ってもらえばよかったわね。荷物持ちと、運転手、してもらえたのに・・・」
と、少し悔しそうに言います。
エラも黙って、うなづきます。
すると、カスミはそんなエラを見て、クスッと
笑いました。
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