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Scene 3 ふしぎの国のシンデレラ
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階段を上がりながら、シュウヘイは頭の中で、
全然別のことを考えていました。
(今のカスミの様子だと、どう考えたって、エラのこと、頼めそうにないなぁ~)と。
だけども、このまま、置いておくのも、どうかと思うのです。
現状としては、なんとかカスミの力を、借りることはできないのか・・・
シュウヘイは、忙しく頭の中で、考えていました。
カスミは1度、こうと言ったら、絶対にその考えを
変えないところがあるのです。
それを変えさせるのは、実の親でも難しいのです。
今回のもくろみ、失敗で終わるか、とあきらめかけていたのですが・・・
ところが思ったよりも、あっさりと、カスミをその気にさせることが出来たのです。
シュウヘイが、カスミの顔をチラリ、と見てニッコリすると、
「ボクは男だから、いくらその気がないとはいえ、
回りの人は、そうは見てくれないだろう。
そうなると・・・エミも君も、きっとイヤな思いを
すると思うんだ。
女にだらしない男・・・と、思われるかもしれないし、不本意だけど、ボクの彼女と・・・人は思うかもしれないだろ?」
そう言うと・・・さすがのカスミも、それは困る、と
思ったようなのです。
しばらく迷った様子で、エラの方を見ると、眉間に
シワを寄せて、不機嫌な顔をして見せました。
全然別のことを考えていました。
(今のカスミの様子だと、どう考えたって、エラのこと、頼めそうにないなぁ~)と。
だけども、このまま、置いておくのも、どうかと思うのです。
現状としては、なんとかカスミの力を、借りることはできないのか・・・
シュウヘイは、忙しく頭の中で、考えていました。
カスミは1度、こうと言ったら、絶対にその考えを
変えないところがあるのです。
それを変えさせるのは、実の親でも難しいのです。
今回のもくろみ、失敗で終わるか、とあきらめかけていたのですが・・・
ところが思ったよりも、あっさりと、カスミをその気にさせることが出来たのです。
シュウヘイが、カスミの顔をチラリ、と見てニッコリすると、
「ボクは男だから、いくらその気がないとはいえ、
回りの人は、そうは見てくれないだろう。
そうなると・・・エミも君も、きっとイヤな思いを
すると思うんだ。
女にだらしない男・・・と、思われるかもしれないし、不本意だけど、ボクの彼女と・・・人は思うかもしれないだろ?」
そう言うと・・・さすがのカスミも、それは困る、と
思ったようなのです。
しばらく迷った様子で、エラの方を見ると、眉間に
シワを寄せて、不機嫌な顔をして見せました。
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