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Scene 3 ふしぎの国のシンデレラ
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カスミは・・・もともと世話好きな性格なので、
決してエラにイジワルをするつもりは、ないようです。
もっとも、シュウヘイがエラにちょっかいを出すようなら、話は別なんでしょうけども。
手早く持ってきた服を、エラに渡すと、
「着替えたら、買い物に行くわよ」と、有無も言わさず押し付けて、さっさと部屋を出て行きました。
「それにしてもまぁ~ずいぶん、若い子に、手を出したわね!感心するわ」とカスミが、きわめて感情を
抑えて言うと・・・
やけに、ムキになって、
「それは、誤解だ」と、シュウヘイは、かぶせる勢いで、言いました。
エラのスラリ・・・とした若々しい体を、思い返すようにすると、
「気持ちはわかるけど、この子の未来も、考えなさい
よね」
と、カスミはやけにハッキリと言うと・・・少し
顔をゆがめました。
「だけど、これからどうするつもり?そもそもこの子、全く浮世離れしてるし、生活力なさそうだからね」
カスミの言葉に、シュウヘイも
「わかってる」と、下を向くと、
「いつまでも、ここに置いとくわけにはいかないしね。アンタが責任を持つ、と言うなら止める権利はないからね」
少し悔しそうに、カスミが言うと、
「そうなんだよな」と、シュウヘイもうなづき、
「まさか、1日中閉じ込めておくわけには、いかない
からね」と、さらに言うと・・・
「おっしゃる通りです」
シュウヘイは、まったく頭が上がらないのです。
決してエラにイジワルをするつもりは、ないようです。
もっとも、シュウヘイがエラにちょっかいを出すようなら、話は別なんでしょうけども。
手早く持ってきた服を、エラに渡すと、
「着替えたら、買い物に行くわよ」と、有無も言わさず押し付けて、さっさと部屋を出て行きました。
「それにしてもまぁ~ずいぶん、若い子に、手を出したわね!感心するわ」とカスミが、きわめて感情を
抑えて言うと・・・
やけに、ムキになって、
「それは、誤解だ」と、シュウヘイは、かぶせる勢いで、言いました。
エラのスラリ・・・とした若々しい体を、思い返すようにすると、
「気持ちはわかるけど、この子の未来も、考えなさい
よね」
と、カスミはやけにハッキリと言うと・・・少し
顔をゆがめました。
「だけど、これからどうするつもり?そもそもこの子、全く浮世離れしてるし、生活力なさそうだからね」
カスミの言葉に、シュウヘイも
「わかってる」と、下を向くと、
「いつまでも、ここに置いとくわけにはいかないしね。アンタが責任を持つ、と言うなら止める権利はないからね」
少し悔しそうに、カスミが言うと、
「そうなんだよな」と、シュウヘイもうなづき、
「まさか、1日中閉じ込めておくわけには、いかない
からね」と、さらに言うと・・・
「おっしゃる通りです」
シュウヘイは、まったく頭が上がらないのです。
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