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Scene 3  ふしぎの国のシンデレラ

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「もう・・・何から何まで、してあげないといけないの?」
カスミは、さらに呆れた顔で、エラに言います。
「あなた、赤ちゃんじゃないんだから、それくらい、
 どうにかしなさいよ」
少しイラツついたカスミの言葉で、すっかり意気消沈
したエラに割って入り、
「彼女も初めてだから、何にもわからないんだ。
 もしかしたら、何か、事情があるかもしれないだろ?」とシュウヘイが言うと、
カスミは、無表情で「ふ~ん」と言うと、
「えらく、彼女の肩を持つのね」
疑わしそうな目で、シュウヘイを見ます。
「それなら、お金をちょうだい」
ズイッと手を差し出すと・・・シュウヘイは、
おびえた目で、カスミを見ます。
「何してるの?お兄ちゃん、彼女のパンツ、買えるの?それならそれで、いいけど・・・」
と言うと、ようやくカスミの言う意味が、
わかったようで、あからさまに、表情をゆるめます。

「何から何まで、すまん・・・助かるよ」
エラは自分のことなのに、蚊帳の外のようで、
ぼぅっとした間抜けな顔で、突っ立っています。
するとカスミは、エラの背中をたたくと・・・
「さぁさ、まずはいるものをそろえないとね」
と言うと・・・その恰好・・・シュウヘイの、ティーシャツと短パン姿を、チラリとみて、
「何してるの?なんなの?女の子の着替え、みるつもり?それこそ、犯罪だなぁ」
責めるように言うと、シュウヘイは
「思うことはたくさんあるけれども」と言って、
あわてて廊下へ出て、キッチンとの境い目にある
ドアを、きちんと閉めました。

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