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Scene 3  ふしぎの国のシンデレラ

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 目を丸くして、こちらを見ているその顔は、
魔性の女でもなければ、男を手玉にするようなタイプにも見受けられません。
むしろ、まだ子供?
「あなた、まさか女子高生?」
思わず声を上げると・・・自分の目を疑います。
それから頭に手をやると、
「お兄ちゃん、いくら何でも、やり過ぎじゃないの?」と、責めるような目付きで、言います。
「このところ、ご無沙汰とはいえ、女子高生に
 手を出すとは・・・逮捕されるわよ?」
あきれた声で、カスミは言いました。

 
にわかに信じがたいけれど、実際に若い女の子が
いるので、そう思わずにはいられません・・・
すると、「はっ?」という顔をして、
「人聞きの悪いこと、言うなよな~」
と、シュウヘイは思い切り、笑い飛ばします。
「そんなこと、あるわけないだろ?」
嘆かわしいことだ、とカスミを見ると、まるで
上から下まで、スキャンするように、カスミは
鋭い視線を投げかけました。
その視線には
(私の大切なお兄ちゃんには、指1本、触れさせないわよ!)という強い意志が感じられました。
シュウヘイとしては、自分がいかに信用されていないのか、とひどくガッカリするのです。
エラは、カスミの気迫に押されて・・・少しおびえます。さらに、自分のことは、誰にも歓迎されていないのだ、と悟ったのです。
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