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Scene 3  ふしぎの国のシンデレラ

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 思わずエラは、さっきトイレの前で、キャーと、
何メガヘルツの声で、叫んだので、男性も困って
いたらしい・・・
(私ってば、はしたないことを)
そう思うものの、ついついキョロキョロしてしまいます。
すると男性は、にこやかな表情を浮かべます。
「これから、朝ごはん、作りたいのだけど、
リクエストはないですか?」
そう言われると、エラも、戸惑ってしまう。
迷ってしまい、思わず困った顏をしていたので・・・
どうやらその顏が面白かったらしい・・・

「ホント、君って面白いなぁ」
エラとしては、大真面目だったので、あまりいい気分は、しませんでした。
「それなら、私が・・・」
と言って、エラはたちあがります。
普段なら、夜が明けきらないうちに、川の水を
くみに行くことから、朝がスタートするのです。

(お義母さん、怒ってるだろうなぁ)
ふとエラは、我に返ります。
あの人たち、食事の支度もしたことがなければ、
掃除も、洗濯もしたことがありません。
お父様の残した財産も、もうあまり残っていない・・・と言って、使用人を首にしてしまったから、
さぞや、困っているのではないかしら・・
そう思うと、少し心配になってくるのでした。










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