ちょっと待ってよ、シンデレラ

daisysacky

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Scene 3  ふしぎの国のシンデレラ

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 エラは、夢を見ていました。
12時の鐘が鳴り終わった後、秘密の森をさまよって
いると・・・小さな小屋を見つけるのです。
森の中を歩いている途中に、道草をくってる赤ずきんちゃんに、遭遇したり。
なんだか、妙にあわてているウサギさんに、出会いました。
「急がなくちゃ、急がなくちゃ」
そのウサギは2足歩行で、手には大きな懐中時計を
ぶら下げていました。

「あら、あのうさぎ!見たことあるわ・・・」
エラは思います。
あれは、3月ウサギに違いない・・・
なぜかエラはもそう思います・・・
(それにしても、この森、一体なんなの?)
エラはひどくあわてているウサギに導かれるようにして・・・ゆっくりと歩いて行きました。
するとなぜか・・・背後で、スペードの女王が、
「首をおはね!」と、叫びながら追いかけて来て、
エラは、ウサギの後ろをこ走りになって、おいかけています・・・

 段々と家が見えて来て、駆け込むようにして、
エラが飛び込むと・・・倒れ込むようにして、小さなイスを並べて、
バタン・・・と倒れ込むようにして、横になりました。
すると、耳元で
「お前は誰だ」「おまえはだれだ」
「なんでここに来た?」
などと、様々に言いつのる声がします。
どうやら、7人の小人のようでした。
もっとも、エラが疲れ切っていたので、深くは追及
しませんでした。

 三角屋根の小さな家で、ベッドも家具も、すべてが小さな家・・・
エラが眠るには、小さすぎる・・・と、壊れないように、慎重に横たわって、そしてまた、深い眠りに
ついたのでした・・・

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