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scene 2  魔法がとけた、その時に

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すると案の定
「なに、レラ?」と男性。
「エラ!」
「ヘラ?」
「エラ!」
「ハラ?」
「・・・シンデレラ!」
何回も聞き間違えられて、エラは少し、イライラします。すると、エラの勢いがあんまり激しかったので、
圧倒されたのか、男性は呆気にとられた顔をしましたが・・・突然、プッ!と吹き出して、
「何言ってんの?いくら外国人だからって、それは
ないでしょう」
クスクス笑います。
ちょっと腰が引けてるようなので、もしかしたら、
少し頭のイカレタ女・・・と思われてしまったのか。
男性は、ちょっと楽しそうに
「ま、いいじゃないか。
 エラでも、シンデレラでも・・・」
と、案外軽く笑って、話をそらそうとするので・・・
エラは、少し心外に思うのです。
エラの表情に、男性は気付かず、
「だけど、キミのこと、なんて呼べばいいのかなぁ」
と、ため息まじりで言うと、
エラは心の中で
(だから、エラだってば!)と思うのです。
男性は、勝手にあれこれと考えると、
「とりあえず・・・エミ、ということでいいかな?」
ようやくこちらを見て、言います・・・
「エミ・・・」
「そう、エミ。キミの名前は、ひとまずエミ。
 ボクの姪ということに、しておこう・・・」

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