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第 16章 転がる石のように…
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「ね、起きて!
どこか 火事みたい!」
少し乱暴に、ユサユサと揺さぶると、レイコさんは
「うーん」とうなり、眠たそうにわずかにマブタを開ける。
「あ、寝てた?今、何時?」
まだ眠り足りないようで、口の回らない様子で、モゴモゴと言う。
「さぁ?あのぉ…どこか燃えてるみたい!」
そんなことを言っている場合ではない、とまだボンヤリとしている
レイコさんを、さらに乱暴に揺さぶると…
ようやく彼女の視線も、待子に焦点があって来たようだ。
「ん~確かに何か、焦げ臭いみたいね?」
案外鼻が利くらしく、まだ眠たそうではあるけれど、
アクビをしながら、窓際に近付いた。
初めはかすかに、パチパチとはぜる音がしていたけれど、
次第に焦げ臭いにおいが、強くなってくる。
これにはレイコさんも、ハッとした顔になり、
「あっ、ホントだ!みんなを早く起こして!」
急にガバッと体を起こす。
火元はどこなのか?
まだ、ここからは見えてはこない…
もうもうと煙が立ち上っている。
とりあえず待子は、大の字になって寝ているマイコを、たたき起こす。
次第に焦りが増してくる。
こんなことをしていたらいけない…
やけに強く揺さぶると、
「なぁにぃ」
眠たそうに、のんびりした声がする。
「火事よ、早く起きて!」
叫びだしたい思いで、強い口調で言うと
「えぇ~っ」
眠たそうに顔をしかめながら、ようやくマイコは目を開ける。
急いでレイコさんに預けると、とにかくみんなに知らせようと、
引き戸に走る。
みんな、まだ、寝ているのだろうか?
今日はお酒が入っていたから、ちょっとやそっとじゃ、起きないかもしれない…
と、待子はかなり焦っていた。
部屋を飛び出すと、すぐに隣の部屋を目指すけれど…
物干し台に差し掛かった時に、赤いボタンが目に入った。
どこか 火事みたい!」
少し乱暴に、ユサユサと揺さぶると、レイコさんは
「うーん」とうなり、眠たそうにわずかにマブタを開ける。
「あ、寝てた?今、何時?」
まだ眠り足りないようで、口の回らない様子で、モゴモゴと言う。
「さぁ?あのぉ…どこか燃えてるみたい!」
そんなことを言っている場合ではない、とまだボンヤリとしている
レイコさんを、さらに乱暴に揺さぶると…
ようやく彼女の視線も、待子に焦点があって来たようだ。
「ん~確かに何か、焦げ臭いみたいね?」
案外鼻が利くらしく、まだ眠たそうではあるけれど、
アクビをしながら、窓際に近付いた。
初めはかすかに、パチパチとはぜる音がしていたけれど、
次第に焦げ臭いにおいが、強くなってくる。
これにはレイコさんも、ハッとした顔になり、
「あっ、ホントだ!みんなを早く起こして!」
急にガバッと体を起こす。
火元はどこなのか?
まだ、ここからは見えてはこない…
もうもうと煙が立ち上っている。
とりあえず待子は、大の字になって寝ているマイコを、たたき起こす。
次第に焦りが増してくる。
こんなことをしていたらいけない…
やけに強く揺さぶると、
「なぁにぃ」
眠たそうに、のんびりした声がする。
「火事よ、早く起きて!」
叫びだしたい思いで、強い口調で言うと
「えぇ~っ」
眠たそうに顔をしかめながら、ようやくマイコは目を開ける。
急いでレイコさんに預けると、とにかくみんなに知らせようと、
引き戸に走る。
みんな、まだ、寝ているのだろうか?
今日はお酒が入っていたから、ちょっとやそっとじゃ、起きないかもしれない…
と、待子はかなり焦っていた。
部屋を飛び出すと、すぐに隣の部屋を目指すけれど…
物干し台に差し掛かった時に、赤いボタンが目に入った。
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