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第13章 桜ハウスを守れ!
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そっかぁ~
そうだった!
佐伯さんはもともと、この町の人だった…
今さらのように、待子は思い出す。
「ねぇ~どうしてわざわざ、1人暮らしをするの?」
やはりまた、同じ質問をしてしまう。
おそらく本人も、同じことを何度も聞かれていて、耳にタコができているだろう
けれど…
すると佐伯さんは、いやそうな顔をせず、逆にクスリと笑うと、
「だって!1人暮らしをしたいんだもん!
それしかないでしょ?」
目をクリクリさせて、おかしそうに笑う。
「まぁ、そうよねぇ」
愚門だった…と待子は思う。
なぜならそれは…待子も同じ思いだったからだ。
「たしかに」と言うと、それで納得するのだった。
「でもさぁ~何も、半年しか住めないトコを、わざわざ選ばなくても」
それでもどうしても、割り切れなくて、聞いてしまうと…
佐伯さんは楽しそうに、ニコニコとして、
「だって、面白そうなんだもん。
いろんな人が、ガチャガチャといて、
こんなトコ…普通のアパートだと、経験出来ないもんねぇ」
うたうように言う。
「だからさ、あきらめるのは、早いんじゃないの?
まだ、何にもしてないでしょ?
何とか…大家さんを説得して、白紙にしてもらいましょうよ」
力強くそう言うと、
「ねぇ?」と、にぃっと口を大きく横に引いた。
すると角を曲がったトラックが、2人の目の前に止まる。
「来た」
子供のように、佐伯さんがはしゃぐようにそう言うと、
「よし、がんばりますかぁ」と、腕まくりをした。
そうだった!
佐伯さんはもともと、この町の人だった…
今さらのように、待子は思い出す。
「ねぇ~どうしてわざわざ、1人暮らしをするの?」
やはりまた、同じ質問をしてしまう。
おそらく本人も、同じことを何度も聞かれていて、耳にタコができているだろう
けれど…
すると佐伯さんは、いやそうな顔をせず、逆にクスリと笑うと、
「だって!1人暮らしをしたいんだもん!
それしかないでしょ?」
目をクリクリさせて、おかしそうに笑う。
「まぁ、そうよねぇ」
愚門だった…と待子は思う。
なぜならそれは…待子も同じ思いだったからだ。
「たしかに」と言うと、それで納得するのだった。
「でもさぁ~何も、半年しか住めないトコを、わざわざ選ばなくても」
それでもどうしても、割り切れなくて、聞いてしまうと…
佐伯さんは楽しそうに、ニコニコとして、
「だって、面白そうなんだもん。
いろんな人が、ガチャガチャといて、
こんなトコ…普通のアパートだと、経験出来ないもんねぇ」
うたうように言う。
「だからさ、あきらめるのは、早いんじゃないの?
まだ、何にもしてないでしょ?
何とか…大家さんを説得して、白紙にしてもらいましょうよ」
力強くそう言うと、
「ねぇ?」と、にぃっと口を大きく横に引いた。
すると角を曲がったトラックが、2人の目の前に止まる。
「来た」
子供のように、佐伯さんがはしゃぐようにそう言うと、
「よし、がんばりますかぁ」と、腕まくりをした。
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