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第9章 ネクストミッション!
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まるでクマのように、大きな体つきで、ひげもじゃの男は、
言葉少なめにしきりと、「はい」とか、「うん、わかりました」と
うなづいている。
ひよりちゃんは無表情な顔で、それをじぃっと見上げて、
キュッと眉毛を引き締めている。
不安なんだろうなぁ~
大丈夫なのかなぁ~と待子は思いつつ、それでもみんなで用意した荷物を、
車のトランクに1つずつ、詰め込んでいく。
すべての荷物が詰め終わると、
「さぁ」と、サラさんはうながした。
ひよりちゃんは一瞬、その場で立ちすくみ、急に何事かにおびえるように、
待子の手を探ると、ギュッと握りしめる。
「えっ」
突然だったので、少しばかり驚き、
どうしたらいいの?と戸惑った顔で、サラさんと大家さんと、
そしてひよりちゃんとを見比べていると
「いいから、あなたも乗って!」
若干セカセカした様子で、サラさんは待子の背中を軽く押した。
トランクは、少ないとはいえ、荷物で案外パンパンとなり、
待子とひよりちゃんは、後部座席でくっついて座る。
助手席にはサラさんが座り…自然と大家さんは、その場に残る。
「何かあったら、いつでも言ってね」
窓のすき間から、大家さんはひよりちゃんに、声をかける。
ひよりちゃんは「うん」とうなづくと
「さぁ、見つからないうちに、早いトコ行きましょ」
サラさんはみんなをうながした。
ひげもじゃの男は、何と言い含められているのか…
時折サラさんの指示に従って、おとなしくハンドルを握る。
何を話したらいいのかわからずに、ただ黙っていると、
気を利かしたのか、ボリュームをしぼって、
カーラジオをつけた。
言葉少なめにしきりと、「はい」とか、「うん、わかりました」と
うなづいている。
ひよりちゃんは無表情な顔で、それをじぃっと見上げて、
キュッと眉毛を引き締めている。
不安なんだろうなぁ~
大丈夫なのかなぁ~と待子は思いつつ、それでもみんなで用意した荷物を、
車のトランクに1つずつ、詰め込んでいく。
すべての荷物が詰め終わると、
「さぁ」と、サラさんはうながした。
ひよりちゃんは一瞬、その場で立ちすくみ、急に何事かにおびえるように、
待子の手を探ると、ギュッと握りしめる。
「えっ」
突然だったので、少しばかり驚き、
どうしたらいいの?と戸惑った顔で、サラさんと大家さんと、
そしてひよりちゃんとを見比べていると
「いいから、あなたも乗って!」
若干セカセカした様子で、サラさんは待子の背中を軽く押した。
トランクは、少ないとはいえ、荷物で案外パンパンとなり、
待子とひよりちゃんは、後部座席でくっついて座る。
助手席にはサラさんが座り…自然と大家さんは、その場に残る。
「何かあったら、いつでも言ってね」
窓のすき間から、大家さんはひよりちゃんに、声をかける。
ひよりちゃんは「うん」とうなづくと
「さぁ、見つからないうちに、早いトコ行きましょ」
サラさんはみんなをうながした。
ひげもじゃの男は、何と言い含められているのか…
時折サラさんの指示に従って、おとなしくハンドルを握る。
何を話したらいいのかわからずに、ただ黙っていると、
気を利かしたのか、ボリュームをしぼって、
カーラジオをつけた。
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