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第8章  援軍来たる…

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「そこならたぶん…安心だし。
 ひとまずお母さんには、仕事を休んでもらわないといけないけどね」
 誰が聞くでもなしに、サラさんが1人でドンドン、あれこれと考えて
納得しているようだ。
このまま、よくも知らない人に、甘えてもいいの、と思うけれども、
今はどんな糸でも、捕まれるものならば、捕まりたい心境で…
「じゃ、お願いします…」
選択肢は他にはなく、頭を下げるしか、今の所方法はなかったのだった。

「それなら、善は急げね!早速準備しましょ」
すかさず立ち上がるサラさんの行動力に、ただただあわてるばかりの
待子たちなのだ。
 偶然にしては、あまりにベストなタイミングで現れたサラさん…
これがドラマやアニメだと、正義のヒーロー(ヒロインか?)
となるところだけど…
それにしても、本当に大家さんの姪なのか?と思うくらい、
まるで似てない2人なのだ。
するとそんな待子の想いを読んだのか、
「私の妹ね、こう見えても、男を見る目があったのよね」
自慢なのか、身内びいきなのか、謎に得意気に大家さんは言う。
つまりは、父親譲りと言いたいのだろうか?
 
 とにかくどうにかしないといけない…
待子は頭を切り替えようと思う。
「とにかく荷物よね?」
まさか、身1つで動くわけにもいかないだろう…と、待子は考える。
「私が、家に行きましょうか」
早速とばかりに、サラさんが言いだした。
「一旦外に出て、怪しい男がいないか、ちょっと見て来るわ」
いうが早いか、即座にサラさんはすばやく玄関へと向かった。
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