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第8章 援軍来たる…
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「杏子のお陰で、無事、1人暮らしが出来るの…ありがとう!」
とりあえず待子は、顔を見合わせるなり、頭を下げるのだ。
そもそも母、淑子の考えとしては…
女の子が、遠くの大学なんて、とんでもない。
ましてや1人暮らしなんて、もってのほか!
家から近くの短大か、専門学校で十分だ…と、最後まで譲らなかったのだ。
「それでね、1人暮らしすると、余計なムシがつくとか、不良のたまり場に
なるとか…いつの時代の話か、と思うけど、とてもうるさいの」
思い返すだけでも、顔をしかめたくなる待子だ。
(もっとも娘のことが、心配で…ともいえるのだが)
「まあ、それを思えば…その…魔女の館?でも、いいと思わないとね」
にこやかに杏子が言うと、
「それはまぁ…そうだと思う」
と、友の顏を、あらためてありがたく見つめるのだ。
ここ数日のドタバタから、ひとまず解放されて…
(まだ、買い出しもしないといけないのだが)
ようやくホッとして…まともに話が通じる人に会えた喜びに、
ひたっていると…
とりあえず、何か食べましょうということになり、適当に移動
することに。
「そういえば…外国人もいてねぇ」
台所で遭遇した、異様なテンションの2人組の話をすると、
「ヤバイ!その人たち…ヘタすると、勝手に冷蔵庫のもの、
食べちゃうかもよ」
杏子はそう言うと、ケラケラと笑う。
「待子の下宿屋さん、とってもユニーク!
今時、そんなトコ、あるの?」と、またもケラケラ笑う。
「他人事じゃないわよぉ」
そう言いながらも、商店街をひやかしながら、歩くのだった。
とりあえず待子は、顔を見合わせるなり、頭を下げるのだ。
そもそも母、淑子の考えとしては…
女の子が、遠くの大学なんて、とんでもない。
ましてや1人暮らしなんて、もってのほか!
家から近くの短大か、専門学校で十分だ…と、最後まで譲らなかったのだ。
「それでね、1人暮らしすると、余計なムシがつくとか、不良のたまり場に
なるとか…いつの時代の話か、と思うけど、とてもうるさいの」
思い返すだけでも、顔をしかめたくなる待子だ。
(もっとも娘のことが、心配で…ともいえるのだが)
「まあ、それを思えば…その…魔女の館?でも、いいと思わないとね」
にこやかに杏子が言うと、
「それはまぁ…そうだと思う」
と、友の顏を、あらためてありがたく見つめるのだ。
ここ数日のドタバタから、ひとまず解放されて…
(まだ、買い出しもしないといけないのだが)
ようやくホッとして…まともに話が通じる人に会えた喜びに、
ひたっていると…
とりあえず、何か食べましょうということになり、適当に移動
することに。
「そういえば…外国人もいてねぇ」
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「ヤバイ!その人たち…ヘタすると、勝手に冷蔵庫のもの、
食べちゃうかもよ」
杏子はそう言うと、ケラケラと笑う。
「待子の下宿屋さん、とってもユニーク!
今時、そんなトコ、あるの?」と、またもケラケラ笑う。
「他人事じゃないわよぉ」
そう言いながらも、商店街をひやかしながら、歩くのだった。
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