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第6章 魔女の館へようこそ!
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待子の手元のアイスが、溶けているのを見ると…
「ほらぁ~なに やってるのよぉ」
ひよりちゃんが、ケラケラと笑う。
待子は先ほどから、誰が来たのか、気になってしょうがないのだが…
中に入って来る、気配がない。
時折振り向く待子に、
「気のせいでしょ」
のんびりと、ひよりちゃんはアイスを食べてしまうと、おしそうに
棒を空のセロファンにくるんだ。
「あ~あ、溶けてるよ」
入って来ない人よりも、まずは待子の持つアイスの方が、気になるようだ。
待子はそれに気付いて、あわてて大口をあけて、口に放り込もうとすると、
耳がキン、として…思わず
「つめたい!」と、頬に手を当てた。
「ほらほらぁ~あわてるからぁ」
なにやってんのよぉ~と、ひよりちゃんはまた、笑った。
すると今度は、ガラ…と扉が開く音がして、
「何だか楽しそうですね」
片言の日本語が、聞こえて来た。
「あっ、来たんだぁ~」
クルリとひよりちゃんが振り向くと、嬉しそうに
「こっち、こっち」と、手を振る。
待子は、見知らぬ外国人に、思わず少し警戒をするのだが…
さすが、ひよりちゃんはとても慣れているらしく…
「こんにちわぁ~
この人、風野待子さん!仲良くしてねぇ~」
歌うような口調で言う。
(名前、言ったっけ?)
戸惑う待子だが、ひよりちゃんは、そんな待子には気付かない…
おそらく靴箱の所で、名前を見たのだろう…
(フルネームだっけ?)
疑問がわくけれど…それについては、考えないことにした。
「ほらぁ~なに やってるのよぉ」
ひよりちゃんが、ケラケラと笑う。
待子は先ほどから、誰が来たのか、気になってしょうがないのだが…
中に入って来る、気配がない。
時折振り向く待子に、
「気のせいでしょ」
のんびりと、ひよりちゃんはアイスを食べてしまうと、おしそうに
棒を空のセロファンにくるんだ。
「あ~あ、溶けてるよ」
入って来ない人よりも、まずは待子の持つアイスの方が、気になるようだ。
待子はそれに気付いて、あわてて大口をあけて、口に放り込もうとすると、
耳がキン、として…思わず
「つめたい!」と、頬に手を当てた。
「ほらほらぁ~あわてるからぁ」
なにやってんのよぉ~と、ひよりちゃんはまた、笑った。
すると今度は、ガラ…と扉が開く音がして、
「何だか楽しそうですね」
片言の日本語が、聞こえて来た。
「あっ、来たんだぁ~」
クルリとひよりちゃんが振り向くと、嬉しそうに
「こっち、こっち」と、手を振る。
待子は、見知らぬ外国人に、思わず少し警戒をするのだが…
さすが、ひよりちゃんはとても慣れているらしく…
「こんにちわぁ~
この人、風野待子さん!仲良くしてねぇ~」
歌うような口調で言う。
(名前、言ったっけ?)
戸惑う待子だが、ひよりちゃんは、そんな待子には気付かない…
おそらく靴箱の所で、名前を見たのだろう…
(フルネームだっけ?)
疑問がわくけれど…それについては、考えないことにした。
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