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第6章 魔女の館へようこそ!
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「なんだか大きな荷物が来てたみたいね」
早速レイコさんが、声をかけてきた。
ここの人って、地獄耳?
思わず驚く待子だけれど…
「あら、レイコさん!今日、仕事は?」
すかさず横から、ひよりちゃんが、口をはさむ。
「あ、ひよりちゃんもいたの?学校は?」
やはり同じように聞き返してくる。
「学校は休みよ」
「お母さんは?」
「お母さんは仕事」
「あら?このお姉さんに、遊んでもらってたの?」
「ううん!お手伝いしてたの!」
子供扱いしないでよ、とばかりに、ひよりちゃんは自慢そうに
言い返した。
(この子は何だか、たのもしいなぁ)
圧倒されて、2人のやり取りをポカンと見守る待子だ。
部屋に入ると…大家さんの言った通り、すでに荷物は
運び込まれていた。
最も心配していたテレビは、畳みの上にじかに置いてあったものの、
すでに段ボールから取り出して、キチンとコードもつなげてあるようだった。
ためしに電源を入れてみると、キチンとチャンネル設定も
済ませてある。
テレビの上にはもちろん、リモコンが置いてあり、
説明書と保証書もキチンと乗せてあった…
「すごーい、いたれりつくせりだわ」
感激した待子は、これでひと手間が省ける…と喜んでいた。
同じように、家電はすべて開封済みで、きちんと並べるように
置いてある。
「段ボールがない」
早速待子が気付いて言うと、
「たぶん、持って帰ってくれたのよ、ゴミになるから」
待子の後ろをくっついて、ひよりちゃんはひょこっと
顏をのぞかせた。
最近の業者さんは、ここまでしてくれるのかぁ~と、
ズラリと並ぶ家電を見て、ありがたいなぁと喜ぶ待子だった。
早速レイコさんが、声をかけてきた。
ここの人って、地獄耳?
思わず驚く待子だけれど…
「あら、レイコさん!今日、仕事は?」
すかさず横から、ひよりちゃんが、口をはさむ。
「あ、ひよりちゃんもいたの?学校は?」
やはり同じように聞き返してくる。
「学校は休みよ」
「お母さんは?」
「お母さんは仕事」
「あら?このお姉さんに、遊んでもらってたの?」
「ううん!お手伝いしてたの!」
子供扱いしないでよ、とばかりに、ひよりちゃんは自慢そうに
言い返した。
(この子は何だか、たのもしいなぁ)
圧倒されて、2人のやり取りをポカンと見守る待子だ。
部屋に入ると…大家さんの言った通り、すでに荷物は
運び込まれていた。
最も心配していたテレビは、畳みの上にじかに置いてあったものの、
すでに段ボールから取り出して、キチンとコードもつなげてあるようだった。
ためしに電源を入れてみると、キチンとチャンネル設定も
済ませてある。
テレビの上にはもちろん、リモコンが置いてあり、
説明書と保証書もキチンと乗せてあった…
「すごーい、いたれりつくせりだわ」
感激した待子は、これでひと手間が省ける…と喜んでいた。
同じように、家電はすべて開封済みで、きちんと並べるように
置いてある。
「段ボールがない」
早速待子が気付いて言うと、
「たぶん、持って帰ってくれたのよ、ゴミになるから」
待子の後ろをくっついて、ひよりちゃんはひょこっと
顏をのぞかせた。
最近の業者さんは、ここまでしてくれるのかぁ~と、
ズラリと並ぶ家電を見て、ありがたいなぁと喜ぶ待子だった。
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