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第6章  魔女の館へようこそ!

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「そうなの?かわいいじゃない」
 お世辞ではなく、本当にそうだと思う。
するとひよりちゃんは軽く、ハンドルを撫でると、
「ママが100均で、ペンキを買ってきたの」と、得意そうに言う。
どうやらなんでも、出来ることはすべて、自分でするようだ…
「すごいなぁ」
今度は本当に、感心して自転車のボディを見つめる。
もともとは、白い自転車だったようだ。
「薄いブルーの自転車が、欲しかったんだぁ」
子供用自転車で、気に入る色がなかったようだ。
「ママは何でもできるんだよ」
キラキラの瞳で言うので、本当にお母さんのことが好きなんだなぁと、
待子はそう感じる。
「ひよりちゃんのママに、色々教えてもらったらいいかもね」
口先だけではなく、本当にそんな気持ちになってきた。
むしろ、興味が湧いて来た、というのが正解なのだけど。

「ダメよ、ママは忙しいから!」
だが、即座にキッパリと、ひよりちゃんは言い返す。
あまりにキッパリ言うので、
「そっかぁ~そうだよねぇ」
少しガッカリしながら…そういえば、ひよりちゃんのお父さんは
どうしたのだろう…と、急に思いつく。
でも、聞いたらいけないんだろうなぁ~と、さすがに言い出せない
でいると、
「大きいものは、配達してくれるかどうか、聞いてみないとね」
シッカリとした口調で言うので、
「ホントに、小学生なの?」
思わず言ってしまう。
すると哀れむような目で、ひよりちゃんは待子のことを見ると、
「当たり前じゃない!もう10歳なんだもん」
得意そうに、ひよりちゃんは目をぐりぐりさせて言った。
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