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第15章 ラストダンスはあなたと…
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さっきまでいたお屋敷も立派だったけれど、ここもまた
比べものにならないくらい、豪華なものだった。
あまりの美しさに、珠紀の口から、ため息しか出て来ない…
外観は、古びた石造りの邸宅、という感じだったのだが、
いざ中に足を踏み入れると…外観からは想像もつかないくらいの
華やかさだった。
お城というには、少し小さいのだが、それに負けないくらい、
見事なものだった。
たっぷりとしたレースのカーテン。
床には、靴がめり込むくらいフカフカのカーペット。
見事な細工をほどこされた椅子やタンス…など、
とても自分には手に入らないような…
そんな様相を呈していた。
思わす珠紀は(いいなぁ)と思うけれど、それ以上に武雄は
自分のことを、人に知られるのも、見られるのも嫌いなのだ。
どうしてそんなに、と思うけれど、それなりの理由がありそうだ。
あまり聞くのはブシツケかな、と思い、すんでのところで
聞くのをあきらめる。
「すてきだなぁ」
ほぅーっとため息をもらすと、
「そうでしょ?」
満足そうに、山内さんがうなづく。
「ここにはねぇ~色んな思い出があるんですよ」
微笑みながら、山内さんは珠紀に部屋を案内する。
金のノブがついた、立派な1枚板の木のドア。
フカフカのカーペット。
豪華なシャンデリア。
壁に飾られている絵は、どこかで見たことがあるような?
まるで手を触れると、自分の指紋で、汚れてしまう…
そう気を使ってしまうくらい、絢爛豪華なものだった…
比べものにならないくらい、豪華なものだった。
あまりの美しさに、珠紀の口から、ため息しか出て来ない…
外観は、古びた石造りの邸宅、という感じだったのだが、
いざ中に足を踏み入れると…外観からは想像もつかないくらいの
華やかさだった。
お城というには、少し小さいのだが、それに負けないくらい、
見事なものだった。
たっぷりとしたレースのカーテン。
床には、靴がめり込むくらいフカフカのカーペット。
見事な細工をほどこされた椅子やタンス…など、
とても自分には手に入らないような…
そんな様相を呈していた。
思わす珠紀は(いいなぁ)と思うけれど、それ以上に武雄は
自分のことを、人に知られるのも、見られるのも嫌いなのだ。
どうしてそんなに、と思うけれど、それなりの理由がありそうだ。
あまり聞くのはブシツケかな、と思い、すんでのところで
聞くのをあきらめる。
「すてきだなぁ」
ほぅーっとため息をもらすと、
「そうでしょ?」
満足そうに、山内さんがうなづく。
「ここにはねぇ~色んな思い出があるんですよ」
微笑みながら、山内さんは珠紀に部屋を案内する。
金のノブがついた、立派な1枚板の木のドア。
フカフカのカーペット。
豪華なシャンデリア。
壁に飾られている絵は、どこかで見たことがあるような?
まるで手を触れると、自分の指紋で、汚れてしまう…
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