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第12章 優しくしてよ、モンスター
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それは今までに、考えたこともない、不思議な感情だった。
大体、武雄という男のことは、何も知らないのだ。
ただ何となく…自分と同じようなにおいをかぎ取っていた。
心のどこか奥底に、寂しい後ろ暗いような魂を、抱えているような…
珠紀が勝手にそう感じ、共感しているだけなのだ。
山内さんの言うことを聞いていると…
どうやらここに、いて欲しそうではあるけれど、
だが我にかえると…自分のいるべき場所は、ここではないのだ。
それでなくても、玲や他の仲間たちが、姿を消した自分のことを、
心配して、探してくれているのでは…とかなり気になっていた。
1度キチンとケジメを付けて、気持ちの整理をつけた後には、
これからの未来ことを考えよう…
「また、ここに来ても、いいですか?」
2人で向かい合わせに座り、朝食をとっていると…
思わず珠紀の口から、言葉が漏れた。
自分でも…一体何を言っているのか、わからないけれど。
だが、今の自分の気持ちがそれなのだ…
彼はじぃっと珠紀の目を見つめた。
「いいですよ…」
そう言いながらも、珠紀の真意がわからずにいた。
もしかして、自分をからかっているのか?
こんな何もない所に…本当に人が来たがるわけがない。
そう静かに考えていた…
大体、武雄という男のことは、何も知らないのだ。
ただ何となく…自分と同じようなにおいをかぎ取っていた。
心のどこか奥底に、寂しい後ろ暗いような魂を、抱えているような…
珠紀が勝手にそう感じ、共感しているだけなのだ。
山内さんの言うことを聞いていると…
どうやらここに、いて欲しそうではあるけれど、
だが我にかえると…自分のいるべき場所は、ここではないのだ。
それでなくても、玲や他の仲間たちが、姿を消した自分のことを、
心配して、探してくれているのでは…とかなり気になっていた。
1度キチンとケジメを付けて、気持ちの整理をつけた後には、
これからの未来ことを考えよう…
「また、ここに来ても、いいですか?」
2人で向かい合わせに座り、朝食をとっていると…
思わず珠紀の口から、言葉が漏れた。
自分でも…一体何を言っているのか、わからないけれど。
だが、今の自分の気持ちがそれなのだ…
彼はじぃっと珠紀の目を見つめた。
「いいですよ…」
そう言いながらも、珠紀の真意がわからずにいた。
もしかして、自分をからかっているのか?
こんな何もない所に…本当に人が来たがるわけがない。
そう静かに考えていた…
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