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第3章 新しい訪問者
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「あなた…ずいぶん、しっかりしているのね。えらいわぁ」
なぜだか逆に、先輩に感心されてしまう。
そんなことない、と珠紀はなんだか、恥ずかしくなる。
ただ、先輩たちのように、お金持ちのお嬢さんではないので、
どうしても気になってしまう自分が、えらく場違いに感じて、
顔が真っ赤になってしまった。
「さぁ、2人1組に分かれるよ」
ようやくフロントから戻って来ると、秀人は1同に声を張り上げる。
すると若干響いたのか、他のお客さんまでが、一斉にこちらを振り返った。
「えっ」
少しきまり悪く、恥ずかしくなるのだけれど、彼はそんなこと、
さして気にならないようだ。
そうして、新入生に近付くと
「ほら、君と君が、同じ部屋。
カオリは村田さんと一緒。
賢人とボクと、アラタは、同じ部屋。
あとのお2人さんも、同室ね!」
テキパキと部屋を割り振り、カギを渡して行く。
するとカオリ先輩が
「えぇ~っ、秀人と一緒じゃあないのぉ?」
不満そうに声を上げる。
「あっ?」
抗議するカオリ先輩をチラリと見ると、周りにいた先輩たちが、
からかうように、ピューピューと口笛を吹く。
「いやぁ~そういうわけには、いかないだろ?
2人きりの、プライベートなデートじゃあないんだしさぁ」
困惑したように、秀人は言う。
「なんなら、2人は一緒でもいいんだぞ。
ボクたちも、カップルに分かれようか?」
ニヤリと笑い、ふざけたように珠紀たち女子の方に、目を向けるので…
いや、絶対、それはいや、と珠紀は肩をこわばらせる。
他の女の先輩たちも、とがめるようにカオリを見るので…
「えぇっ、なに、みんな!
まるで私…が、空気が読めない、ということみたいじゃないの、と
黄色い声を上げた。
なぜだか逆に、先輩に感心されてしまう。
そんなことない、と珠紀はなんだか、恥ずかしくなる。
ただ、先輩たちのように、お金持ちのお嬢さんではないので、
どうしても気になってしまう自分が、えらく場違いに感じて、
顔が真っ赤になってしまった。
「さぁ、2人1組に分かれるよ」
ようやくフロントから戻って来ると、秀人は1同に声を張り上げる。
すると若干響いたのか、他のお客さんまでが、一斉にこちらを振り返った。
「えっ」
少しきまり悪く、恥ずかしくなるのだけれど、彼はそんなこと、
さして気にならないようだ。
そうして、新入生に近付くと
「ほら、君と君が、同じ部屋。
カオリは村田さんと一緒。
賢人とボクと、アラタは、同じ部屋。
あとのお2人さんも、同室ね!」
テキパキと部屋を割り振り、カギを渡して行く。
するとカオリ先輩が
「えぇ~っ、秀人と一緒じゃあないのぉ?」
不満そうに声を上げる。
「あっ?」
抗議するカオリ先輩をチラリと見ると、周りにいた先輩たちが、
からかうように、ピューピューと口笛を吹く。
「いやぁ~そういうわけには、いかないだろ?
2人きりの、プライベートなデートじゃあないんだしさぁ」
困惑したように、秀人は言う。
「なんなら、2人は一緒でもいいんだぞ。
ボクたちも、カップルに分かれようか?」
ニヤリと笑い、ふざけたように珠紀たち女子の方に、目を向けるので…
いや、絶対、それはいや、と珠紀は肩をこわばらせる。
他の女の先輩たちも、とがめるようにカオリを見るので…
「えぇっ、なに、みんな!
まるで私…が、空気が読めない、ということみたいじゃないの、と
黄色い声を上げた。
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