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第2章 伝説のホテル
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「団体さん?」
彼は同じく、案内係をまかされている同期と、そちらの方に
耳を傾ける。
「そう!…といっても、男性5人、女性7人のグループだけどね」
中途半端な人数だ…
「学生さん?」
ピリッとした表情で、主任がコンシェルジュに聞くと、聞かれた彼女はあわてて、
キーボードをたたく。
「え…そうですね。大学生のサークルみたいです」
ちょっとホッとした表情で言うと、
「また?」
主任の反応は真逆で、すぐにキュッと眉をしかめて、腕組みをする。
そうしてこちらをうかがう彼らに目をやると…
「あなたたちも、お客さんが立ち入り禁止区域に、入り込まないように、
しっかりと目を光らせてくださいね」
ピシャリと厳命した。
「ね、どうしてそんなに、ピリピリしているんですか?」
いったん仕事が落ち着いて、休憩時間にこそっと、彼は先輩に聞いてみる。
「山口君、キミ…何にも知らないの?」
幾分非難するように、彼を見た。
休憩室の湯沸かしで、お茶をくんだのち、女の先輩は
「はい」とコップを手渡すと、彼の側に腰を下ろした。
最近仕事の面も、よくこの先輩と、ペアになることが多いな、と
あらためて気づく。
彼女の性格は、かなりきつめだけれど、とても仕事が丁寧なので、
主任に頼りにされているようだ。
そんな彼女のことを、憎からずも思っている彼は…
「どうなんです」
まっすぐに彼女を見返す。
「まったくもぉ!主任たら…
なんでもかんでも、人に押し付けるんだから…」
プクッとほほを膨らませると、
「あのね」と、まっすぐに彼を見つめた。
彼は同じく、案内係をまかされている同期と、そちらの方に
耳を傾ける。
「そう!…といっても、男性5人、女性7人のグループだけどね」
中途半端な人数だ…
「学生さん?」
ピリッとした表情で、主任がコンシェルジュに聞くと、聞かれた彼女はあわてて、
キーボードをたたく。
「え…そうですね。大学生のサークルみたいです」
ちょっとホッとした表情で言うと、
「また?」
主任の反応は真逆で、すぐにキュッと眉をしかめて、腕組みをする。
そうしてこちらをうかがう彼らに目をやると…
「あなたたちも、お客さんが立ち入り禁止区域に、入り込まないように、
しっかりと目を光らせてくださいね」
ピシャリと厳命した。
「ね、どうしてそんなに、ピリピリしているんですか?」
いったん仕事が落ち着いて、休憩時間にこそっと、彼は先輩に聞いてみる。
「山口君、キミ…何にも知らないの?」
幾分非難するように、彼を見た。
休憩室の湯沸かしで、お茶をくんだのち、女の先輩は
「はい」とコップを手渡すと、彼の側に腰を下ろした。
最近仕事の面も、よくこの先輩と、ペアになることが多いな、と
あらためて気づく。
彼女の性格は、かなりきつめだけれど、とても仕事が丁寧なので、
主任に頼りにされているようだ。
そんな彼女のことを、憎からずも思っている彼は…
「どうなんです」
まっすぐに彼女を見返す。
「まったくもぉ!主任たら…
なんでもかんでも、人に押し付けるんだから…」
プクッとほほを膨らませると、
「あのね」と、まっすぐに彼を見つめた。
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