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ソータローのこと…84
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「はぁ?」
何を言っているんだ?
(大げさだなぁ~
どうせ、おもちゃの缶とかだろ?)
宗太郎は全く、気にも留めてはいないのだが…
「そうだな」
驚いたことに、神林君は真面目に受け取って、清子に向かって笑いかける。
清子はそれを見て、OKと取ったのか、
「だから、遠慮せず話してよ」とうながす。
だが、神林君はそうは取らず、
「じゃあ、その缶を探そう」
全く違うことを言い出した。
「えっ?」
ねぇ、ちゃんと聞いていたの?
清子は憮然とした顔をする。
「そうじゃなくて…」
わかるでしょ?
まだ何か、言いたそうな顔をする。
だが宗太郎は、それを制して、
「確かに、神林君の言う通りだな。
その証とやらを、探そう」
平然としてそう言うけれど、その実、宗太郎はワクワクしている。
何だか、タイムカプセルを探すみたいだ!
宗太郎自身は、清子の言うことの半分も、理解してはいないけれど…
何だか面白そうだ、とすっかり乗り気になる。
「ほらね!」
さぁ、探そうぜ!
神林君は、ポンと清子の肩に手を置く。
「そんなに、カリカリしないで。
気楽にいこうぜ、気楽に」
それにしても、いつものニヒルな顏は、どこへ行ったのやら?
やけにニヤニヤとして笑う。
何を言っているんだ?
(大げさだなぁ~
どうせ、おもちゃの缶とかだろ?)
宗太郎は全く、気にも留めてはいないのだが…
「そうだな」
驚いたことに、神林君は真面目に受け取って、清子に向かって笑いかける。
清子はそれを見て、OKと取ったのか、
「だから、遠慮せず話してよ」とうながす。
だが、神林君はそうは取らず、
「じゃあ、その缶を探そう」
全く違うことを言い出した。
「えっ?」
ねぇ、ちゃんと聞いていたの?
清子は憮然とした顔をする。
「そうじゃなくて…」
わかるでしょ?
まだ何か、言いたそうな顔をする。
だが宗太郎は、それを制して、
「確かに、神林君の言う通りだな。
その証とやらを、探そう」
平然としてそう言うけれど、その実、宗太郎はワクワクしている。
何だか、タイムカプセルを探すみたいだ!
宗太郎自身は、清子の言うことの半分も、理解してはいないけれど…
何だか面白そうだ、とすっかり乗り気になる。
「ほらね!」
さぁ、探そうぜ!
神林君は、ポンと清子の肩に手を置く。
「そんなに、カリカリしないで。
気楽にいこうぜ、気楽に」
それにしても、いつものニヒルな顏は、どこへ行ったのやら?
やけにニヤニヤとして笑う。
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