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ソータローのこと…65
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「いや、教えてくれ」
宗太郎のひと言を予感していたのか、はぁ~と二人からため息がもれる。
(何なんだ?悪いことなのか?)
少しムカッとするけれども。
「いいのか?後悔はしないのか?」
「せっかくみんなが…ソータローのために、黙っていたというのに?」
清子も、神林君にかぶせるように言う。
何なんだよ、一体!
まるで自分が、ワガママを言っているように感じる。
「いいから、教えてくれ」
二人を見て、半ばムキになって言い切る。
「どうする?」
神林君は、清子に確かめるように言う。
「まぁ、本人がいいのなら、それでいいけど…
でも、リョウ君は、それでいいの?」
宗太郎よりも、神林君に気を使っているようだ。
(やはり彼が、からんでいるのか?)
まるで審判を待つように、ドキドキしながら、宗太郎はその時を待つ。
「あ~あ」
神林君は、なぜか大きなため息をつく。
「知ったところで、少しもいい気持ちには、ならないのになぁ」
ボヤくように言う。
そんなに、マズイことなのか?
宗太郎はわずかに、表情をくもらせる。
「まぁ、こうやって、腫れ物扱いされるのも、気持ち悪いものだしなぁ」
神林君は、チラリと清子に視線を向ける。
「うん、まぁ、そうかもねぇ」
何だか、自分が悪いことをしているような気持ちにさせられる。
居心地の悪さを感じていた。
宗太郎のひと言を予感していたのか、はぁ~と二人からため息がもれる。
(何なんだ?悪いことなのか?)
少しムカッとするけれども。
「いいのか?後悔はしないのか?」
「せっかくみんなが…ソータローのために、黙っていたというのに?」
清子も、神林君にかぶせるように言う。
何なんだよ、一体!
まるで自分が、ワガママを言っているように感じる。
「いいから、教えてくれ」
二人を見て、半ばムキになって言い切る。
「どうする?」
神林君は、清子に確かめるように言う。
「まぁ、本人がいいのなら、それでいいけど…
でも、リョウ君は、それでいいの?」
宗太郎よりも、神林君に気を使っているようだ。
(やはり彼が、からんでいるのか?)
まるで審判を待つように、ドキドキしながら、宗太郎はその時を待つ。
「あ~あ」
神林君は、なぜか大きなため息をつく。
「知ったところで、少しもいい気持ちには、ならないのになぁ」
ボヤくように言う。
そんなに、マズイことなのか?
宗太郎はわずかに、表情をくもらせる。
「まぁ、こうやって、腫れ物扱いされるのも、気持ち悪いものだしなぁ」
神林君は、チラリと清子に視線を向ける。
「うん、まぁ、そうかもねぇ」
何だか、自分が悪いことをしているような気持ちにさせられる。
居心地の悪さを感じていた。
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