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あの子はだぁれ?
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「あの子、だれ?」
教室に入ると…見慣れない女の子が、ポツンと窓際の席に座っていた。
「あれぇ~?」
クラスメイトのサヤカが、教室の引き戸の所で、立ちすくむカナエを見て、
「おはよう」
その背中に向かって、声をかける。
「どうかした?」
カナエが「おはよ!」と背中をポンとたたく。
「いや、あの、あの子…」
そっと教室の隅を指差すと
「あれぇ?」
いきなり声を上げる。
「あの子!」
「そう、あの子よ!」
なぜだか驚いて、確認する2人は、彼女を見つめる。
するとその声が聞えたのか、その女の子はナギコたちを見る。
「あっ」
口をoの字に開けているのを、
「ねぇ、なになに?」
「あの子のこと、知ってるの?」
サヤカがカナエに、声をかける。
「いや…」
振り向くと、いつの間にかサヤカたち、キラキラ女子に
取り囲まれている。
しかも一様に、好奇心満々のキラキラした目をしていて、
どう料理してやろうか?
喰えるヤツか?
などという目をしている。
(こ、こわい…)
ナギコは普段、目立たない女子なので、こちらに迫ってきそうで…
カナエと2人、たじろいでいる。
「知っている…と言うか、昨日見かけただけ」
「へぇ~」
「どこで?」
だけどそれだけでは、許してもらえそうにない。
「きのう、チラッとね」
「遠くから、見かけただけ」
ナギコはカナエと目を見合わせる。
「なぁ~んだ!」
そう言うと…一気につまらなさそうな顔になる。
そうして、元の場所へと戻って行った。
ホッとしてあの子を見ると、こちらをじぃっと見ている。
(気が付いた?)
(まさかね!)
するとこちらを向いて、ニッとした。
近付いて来る?
そう思った時…教室のドアが、ガラガラ…と開いた。
「先生だ!」
「ヤバッ!」
みんなあわてて、自分の席に戻る。
ホッとして、ナギコはカナエから離れると…
まだあの子が、こちらを見ていた。
教室に入ると…見慣れない女の子が、ポツンと窓際の席に座っていた。
「あれぇ~?」
クラスメイトのサヤカが、教室の引き戸の所で、立ちすくむカナエを見て、
「おはよう」
その背中に向かって、声をかける。
「どうかした?」
カナエが「おはよ!」と背中をポンとたたく。
「いや、あの、あの子…」
そっと教室の隅を指差すと
「あれぇ?」
いきなり声を上げる。
「あの子!」
「そう、あの子よ!」
なぜだか驚いて、確認する2人は、彼女を見つめる。
するとその声が聞えたのか、その女の子はナギコたちを見る。
「あっ」
口をoの字に開けているのを、
「ねぇ、なになに?」
「あの子のこと、知ってるの?」
サヤカがカナエに、声をかける。
「いや…」
振り向くと、いつの間にかサヤカたち、キラキラ女子に
取り囲まれている。
しかも一様に、好奇心満々のキラキラした目をしていて、
どう料理してやろうか?
喰えるヤツか?
などという目をしている。
(こ、こわい…)
ナギコは普段、目立たない女子なので、こちらに迫ってきそうで…
カナエと2人、たじろいでいる。
「知っている…と言うか、昨日見かけただけ」
「へぇ~」
「どこで?」
だけどそれだけでは、許してもらえそうにない。
「きのう、チラッとね」
「遠くから、見かけただけ」
ナギコはカナエと目を見合わせる。
「なぁ~んだ!」
そう言うと…一気につまらなさそうな顔になる。
そうして、元の場所へと戻って行った。
ホッとしてあの子を見ると、こちらをじぃっと見ている。
(気が付いた?)
(まさかね!)
するとこちらを向いて、ニッとした。
近付いて来る?
そう思った時…教室のドアが、ガラガラ…と開いた。
「先生だ!」
「ヤバッ!」
みんなあわてて、自分の席に戻る。
ホッとして、ナギコはカナエから離れると…
まだあの子が、こちらを見ていた。
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