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風変わりな女の子
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「危ないなぁ~
あの子、大丈夫かなぁ」
目の前を、よろよろと歩いている女の子がいる。
どこを見ているのかは、わからないけれど、
さっきから、やたらと自転車にぶつかりそうになるし、
まるで酔っ払っているみたいに、足取りがフラフラとして、蛇行している。
「あっ、危ない!」
今度は赤信号にも気付かずに、フラフラと歩き出そうとしている。
「ちょっと、あんた、何しているの!」
見るに見かねたのか、いきなりヒョイと後ろの方から、オバサンが
その子の腕を引っ張る。
「あ~あ」
「やっちゃったね!」
親友のカナエと、仲良く肩を並べて、自転車を押していたナギコ。
先程から妙に危なっかしい女の子を、目で追っていた。
「あの子…知ってる?」
その女の子は、彼女たちと同じ制服を着ている。
「さぁ~」
ナギコも、頭をかしげる。
たぶん、転校生なのだろうか?
それとも…
「下の学年かなぁ?」
「やっぱ、転校生?」
オバサンに引っ張られた女の子は、ようやくまともに信号を見ると
うなだれている…
どうやらオバサンに、説教されているようだ。
だけど無言で、ボーッとして外を見ている。
「ちょっと、アンタ!聞いてる?
アンタ、車に引かれていたかもしれないのよ!」
オバサンは、このつかみどころのな女の子を相手に、顔を赤くして
怒っている。
「あ~あ、こういう時…おとなしく謝っていればいいのに!」
2人は何だか目が離せずに、その様子を見守ると…
その女の子は、ふいにこちらを向く。
(やばっ!目が合っちゃった!)
それが…風変りな転校生との出会いだった。
あの子、大丈夫かなぁ」
目の前を、よろよろと歩いている女の子がいる。
どこを見ているのかは、わからないけれど、
さっきから、やたらと自転車にぶつかりそうになるし、
まるで酔っ払っているみたいに、足取りがフラフラとして、蛇行している。
「あっ、危ない!」
今度は赤信号にも気付かずに、フラフラと歩き出そうとしている。
「ちょっと、あんた、何しているの!」
見るに見かねたのか、いきなりヒョイと後ろの方から、オバサンが
その子の腕を引っ張る。
「あ~あ」
「やっちゃったね!」
親友のカナエと、仲良く肩を並べて、自転車を押していたナギコ。
先程から妙に危なっかしい女の子を、目で追っていた。
「あの子…知ってる?」
その女の子は、彼女たちと同じ制服を着ている。
「さぁ~」
ナギコも、頭をかしげる。
たぶん、転校生なのだろうか?
それとも…
「下の学年かなぁ?」
「やっぱ、転校生?」
オバサンに引っ張られた女の子は、ようやくまともに信号を見ると
うなだれている…
どうやらオバサンに、説教されているようだ。
だけど無言で、ボーッとして外を見ている。
「ちょっと、アンタ!聞いてる?
アンタ、車に引かれていたかもしれないのよ!」
オバサンは、このつかみどころのな女の子を相手に、顔を赤くして
怒っている。
「あ~あ、こういう時…おとなしく謝っていればいいのに!」
2人は何だか目が離せずに、その様子を見守ると…
その女の子は、ふいにこちらを向く。
(やばっ!目が合っちゃった!)
それが…風変りな転校生との出会いだった。
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