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第17章 水晶玉の向こうから…
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どうして、と信子が幾分落胆していると…
その場をごまかすように、魔法使いがポンと手を打つと
「あっ、そうかぁ~
キミ…暗示にかかりやすいタイプなんだねぇ」
にこやかに言う。
訳もわからず、戸惑う信子には
「ちょっと待ってて」
と声をかけると、ポケットに手を突っ込む。
今度は、何が出て来るのだろう…と思っていると、その手には
キラリと光るものがある。
やはりまた、あの不思議な水晶の玉だ。
「えっ?」
男の子は、狼狽の色を浮かべると、その不思議な球体に、目を
吸い寄せられる。
「いい?よぉく見ててよ!」
陽気な声で、魔法使いが2人を見つめる。
一体、何が始まるの?
信子とジュンヤ姉弟が、その球体を見つめる。
うふふ…
魔法使いは、楽しそうに笑った。
2人の視線を確かめると、魔法使いはおもむろに…その球に
手をかざす。
みるみるうちに、その透き通った球体に、またもタバコの煙のような、
白い煙が充満して…
再びどこかの景色が、映し出されていた。
「えっ、なに?」
初めて見る、不思議な水晶の玉に、ジュンヤは驚きを隠せず、声を上げる。
「何が始まるの?」
信子は2度目なので、そこまでは驚かない。
だけどジュンヤは、魔法使いと信子を、順繰りに大きな目で見ている。
「まぁ、しばらく見てて」
信子は微笑みながら、弟を見つめる。
ここは姉としての、余裕を見せなければ、と思う。
白い煙が、透明の玉一杯に広がると…
次第に何かが、形作られていく…
(これって、夕べと同じだわ)
信子は思い、やはり何が始まるのだろう…と、期待のまなざしを向ける。
すると、どこか村はずれの所で、男の子が1人、ふらふらと歩き回って
いる姿が映し出された。
その場をごまかすように、魔法使いがポンと手を打つと
「あっ、そうかぁ~
キミ…暗示にかかりやすいタイプなんだねぇ」
にこやかに言う。
訳もわからず、戸惑う信子には
「ちょっと待ってて」
と声をかけると、ポケットに手を突っ込む。
今度は、何が出て来るのだろう…と思っていると、その手には
キラリと光るものがある。
やはりまた、あの不思議な水晶の玉だ。
「えっ?」
男の子は、狼狽の色を浮かべると、その不思議な球体に、目を
吸い寄せられる。
「いい?よぉく見ててよ!」
陽気な声で、魔法使いが2人を見つめる。
一体、何が始まるの?
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うふふ…
魔法使いは、楽しそうに笑った。
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手をかざす。
みるみるうちに、その透き通った球体に、またもタバコの煙のような、
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「えっ、なに?」
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すると、どこか村はずれの所で、男の子が1人、ふらふらと歩き回って
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