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第4章 ようやく現れたプリンセスは…
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「そうだ、あの娘ならば…
あれだけ若くて、健康なのだから…
元気な王子を、私たちに授けてくれることだろう」
王はそう言うと、そっとお妃の肩を抱き寄せる。
「本当のところ、私もそろそろ引退して、王子に早く後を継いで
欲しいからなぁ」
しみじみとした口調で、そうひとり言を言う。
「陛下!何をそんな、気弱なことを、おっしゃるのですか?」
お妃は強くその手を握り締め、
「王様には、まだまだがんばってもらわないと、いけないの
ですから!」
つい口調がきつくなる。
それから王に向かって、ニッコリと微笑むと
「婚約の儀は、盛大に行いましょうね」
先ほどの勢いは、ウソのように…
心からほがらかな顔で、楽しそうにそう言うと、
「あぁ、久しぶりに、大きな祝いの宴が出来そうだな」
王も大きくうなづいた。
するとお妃が急に、アチコチを見て回ると
「あなた!国民にお城を開放しましようよ!
こうなったら、国を挙げて盛大に祝ってもらいましょうよ」
そう言うと、お妃は、うっとりとした表情になる。
「バルコニーに姫を立たせて、みんなにお披露目をするの
三日三晩かけてパーティーをするのよ。
花火も派手に打ち上げましょうよ!
国の内外に、王様の力を知らしめる、いい機会になると思うわ!
王子にも…早く彼女に元気になってもらうようにと、言って
おかなくては」
楽しそうに、一気にまくしたてると、
「さぁ、忙しくなるわ!」
やけに嬉しそうに、イソイソと…傍らにあった呼び鈴を、手に取った。
王は、そんあお妃の姿を、微笑みながら見守る…
まさかあの娘…
実はシンデレラとは縁もゆかりもない、全くの別人で、本人と
入れ替わっている
(行き違いがあり)などとは、誰も疑いさえもしなかったのだ。
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「陛下!何をそんな、気弱なことを、おっしゃるのですか?」
お妃は強くその手を握り締め、
「王様には、まだまだがんばってもらわないと、いけないの
ですから!」
つい口調がきつくなる。
それから王に向かって、ニッコリと微笑むと
「婚約の儀は、盛大に行いましょうね」
先ほどの勢いは、ウソのように…
心からほがらかな顔で、楽しそうにそう言うと、
「あぁ、久しぶりに、大きな祝いの宴が出来そうだな」
王も大きくうなづいた。
するとお妃が急に、アチコチを見て回ると
「あなた!国民にお城を開放しましようよ!
こうなったら、国を挙げて盛大に祝ってもらいましょうよ」
そう言うと、お妃は、うっとりとした表情になる。
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三日三晩かけてパーティーをするのよ。
花火も派手に打ち上げましょうよ!
国の内外に、王様の力を知らしめる、いい機会になると思うわ!
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おかなくては」
楽しそうに、一気にまくしたてると、
「さぁ、忙しくなるわ!」
やけに嬉しそうに、イソイソと…傍らにあった呼び鈴を、手に取った。
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