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第4章 ようやく現れたプリンセスは…
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ようやく姫が見つかって、やれ一安心、と思っていたけれど…
だがこの後が、大変だった!
お妃は完全に正気を失って、喜んだり、泣いたりの大騒ぎとなり、
パニック状態に。
大丈夫なのだろうか?
ついに平静を失ったか、と思ったけれども、
それに当てられたせいか、娘のことをよく見る余裕もなく。
王はもはや、この人しかいないのではないか…と、納得したのだった。
あらためて会って見ると…
こんなに若い女の子だったのか…というのが、正直な感想で。
この若さで、本当に王子の妃を務められるのだろうか、と少し
心配になるのだった。
だが王は、そんな些細なことは、どうでもいいと思っているはずだ。
「あの王子の選んだ人に、間違いはなかろう…」
全面的に信用しているのだ。
だがお妃は、姑の立場として、そんな風には楽観視が中々出来ず、
本当にこれでいいのか、と迷うのだ。
(実際のところ、この王も妾とその女性に、産ませた子供が3人も
いるのだ。)
王子にはそうなってほしくない…というのが、母として正直な思い
なのだ。
「本当に大丈夫かしら?」
やはり出自が気になる。
それでも今まで、こうして女性を連れて来たことは、1度もないので、
もしや女嫌いなのでは?と思うことも、多々あったので…
(まさか、ゲイなのではなかろうか?)と。
とりあえず、そちらの心配ないとわかったので、お妃はひそかに
ホッと胸を撫でおろすのだった。
「1度ゆっくりと、話をしたいのだけど」
お妃が大臣に声をかけると、その側に静かに控えていた大臣が、
「ははっ」と頭を深く垂れると、ためらうように頭を振り
「実は…長旅の疲れが出ておりまして、体調を崩されているようなのです。
しばらくは外出を控えて、静養するようにと、医者の勧めがありまして、
殿下にお目通りするのが、難しいことかと…」
言いにくそうにそう言うと、かしこまりながらも、頭を下げた。
だがこの後が、大変だった!
お妃は完全に正気を失って、喜んだり、泣いたりの大騒ぎとなり、
パニック状態に。
大丈夫なのだろうか?
ついに平静を失ったか、と思ったけれども、
それに当てられたせいか、娘のことをよく見る余裕もなく。
王はもはや、この人しかいないのではないか…と、納得したのだった。
あらためて会って見ると…
こんなに若い女の子だったのか…というのが、正直な感想で。
この若さで、本当に王子の妃を務められるのだろうか、と少し
心配になるのだった。
だが王は、そんな些細なことは、どうでもいいと思っているはずだ。
「あの王子の選んだ人に、間違いはなかろう…」
全面的に信用しているのだ。
だがお妃は、姑の立場として、そんな風には楽観視が中々出来ず、
本当にこれでいいのか、と迷うのだ。
(実際のところ、この王も妾とその女性に、産ませた子供が3人も
いるのだ。)
王子にはそうなってほしくない…というのが、母として正直な思い
なのだ。
「本当に大丈夫かしら?」
やはり出自が気になる。
それでも今まで、こうして女性を連れて来たことは、1度もないので、
もしや女嫌いなのでは?と思うことも、多々あったので…
(まさか、ゲイなのではなかろうか?)と。
とりあえず、そちらの心配ないとわかったので、お妃はひそかに
ホッと胸を撫でおろすのだった。
「1度ゆっくりと、話をしたいのだけど」
お妃が大臣に声をかけると、その側に静かに控えていた大臣が、
「ははっ」と頭を深く垂れると、ためらうように頭を振り
「実は…長旅の疲れが出ておりまして、体調を崩されているようなのです。
しばらくは外出を控えて、静養するようにと、医者の勧めがありまして、
殿下にお目通りするのが、難しいことかと…」
言いにくそうにそう言うと、かしこまりながらも、頭を下げた。
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