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第3章 不思議な国のシンデレラ
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どう見ても、ホウキらしきものは、目に入らない。
まさか…男の人の部屋だから、持っていないのか、とも思う。
仕方がない…と辺りを見回すと、自動で洗濯をしてくれる機械の側に、
使い古しのタオルが、重ねて置いてあるのを見付けたので、それを
雑巾の代わりに使うことにした。
するといきなり…ウィーンという電気音がして、丸い薄っぺらい円盤の
ようなものが、床をはいずり回るのが目に入った。
「なに、あれ!ペット?」
あまり可愛い外見ではないけれど…
人の好みは好き好きというし、この時代では、そういうのもあるのか…
と思う。
(もしかして、この世界の人は…これも、可愛いと思うのだろうか?)
何だか不思議に思う。
これまでに、そういうものは目にしたことがなかったのだ。
その円盤は、まっすぐに床を這いまわると、床の上をなめるように
進んで行く。
「すごい!この世界では…機械が勝手に、掃除をするんだ!」
エラはおっかなびっくりだ。
なんだ、これは…
それとも何か、新種の生き物なのか?
その円盤は、器用に障害物を避けて、掃き進める。
円盤をチラと見ると、自分も巻けじとばかりに、ようやくタオルを片手に
床にしゃがみ込む。
なんだか、この感じ、懐かしい!
エラは床を拭きながら、しみじみとそう思っていた。
以前はおとぎの国に居た時に、毎日のように、灰まみれになって、
家じゅうを掃き清めたものだ…
そんな物思いにふけっていると、円盤はじきにピタリと動きを止めると、
また元いた場所へと、自ら戻って行く。
「なに、あれ!すごいなぁ~
一体、どうなっているの?」
見たこともない、未知の機械に、エラはひとしきり感心する。
それから、ふと思う…
もしかしたらいつか、自分の仕事がなくなってしまうのかもしれない…と。
「そのうち、掃除しなくても、自動的に簡単にきれいになるのでは?」
などと思っていた。
まさか…男の人の部屋だから、持っていないのか、とも思う。
仕方がない…と辺りを見回すと、自動で洗濯をしてくれる機械の側に、
使い古しのタオルが、重ねて置いてあるのを見付けたので、それを
雑巾の代わりに使うことにした。
するといきなり…ウィーンという電気音がして、丸い薄っぺらい円盤の
ようなものが、床をはいずり回るのが目に入った。
「なに、あれ!ペット?」
あまり可愛い外見ではないけれど…
人の好みは好き好きというし、この時代では、そういうのもあるのか…
と思う。
(もしかして、この世界の人は…これも、可愛いと思うのだろうか?)
何だか不思議に思う。
これまでに、そういうものは目にしたことがなかったのだ。
その円盤は、まっすぐに床を這いまわると、床の上をなめるように
進んで行く。
「すごい!この世界では…機械が勝手に、掃除をするんだ!」
エラはおっかなびっくりだ。
なんだ、これは…
それとも何か、新種の生き物なのか?
その円盤は、器用に障害物を避けて、掃き進める。
円盤をチラと見ると、自分も巻けじとばかりに、ようやくタオルを片手に
床にしゃがみ込む。
なんだか、この感じ、懐かしい!
エラは床を拭きながら、しみじみとそう思っていた。
以前はおとぎの国に居た時に、毎日のように、灰まみれになって、
家じゅうを掃き清めたものだ…
そんな物思いにふけっていると、円盤はじきにピタリと動きを止めると、
また元いた場所へと、自ら戻って行く。
「なに、あれ!すごいなぁ~
一体、どうなっているの?」
見たこともない、未知の機械に、エラはひとしきり感心する。
それから、ふと思う…
もしかしたらいつか、自分の仕事がなくなってしまうのかもしれない…と。
「そのうち、掃除しなくても、自動的に簡単にきれいになるのでは?」
などと思っていた。
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