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第15章
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「ボクたちは、ユーレイがいる、と聞いて、面白半分でここに来たんだ」
宗太郎はまるで、神林君や清子の姿が目に入らないのか、高梨先生の
方をまっすぐに見つめる。
「ボクは…姉さんを探しに、ここへ来たんだ」
宗太郎のこの一言に、清子は「えっ」と小さく声をもらす。
神林君は頭を振って、黙るようにと清子に合図を送る。
それに気が付くと、清子は黙ってうなづいた。
「じいさんは…自分の理想の恋人をよみがえらせよう…としていた」
先生は静かに、そう告げる。
「先生は、なぜここに?」
かすかに瞳が揺れるのを、宗太郎はこらえるようにして、先生に注視する。
「あの人が…罪を犯さないようにと、見張っていたんだ」
にわかには、信じることが出来ない。
(どういうこと?)
えっ、と思うけれども、清子は声には出さず、ただ成り行きを見守っている。
一体、宗太郎は何を見たのだろう?
姉さんって、だれ?
清子の頭の中では、疑問がグルグルと回る。
「やっぱり、キミは…あの女の子に似ているなぁ」
宗太郎をのぞき込むようにして、先生がそう言う。
「おそらくあの時、子供たちを集めたのは、カモフラージュだったのだろう…
目的は、きっと…キミだったんだ」
違うか?
先生はまっすぐに、射抜くような鋭い視線を、宗太郎に向けた。
宗太郎はまるで、神林君や清子の姿が目に入らないのか、高梨先生の
方をまっすぐに見つめる。
「ボクは…姉さんを探しに、ここへ来たんだ」
宗太郎のこの一言に、清子は「えっ」と小さく声をもらす。
神林君は頭を振って、黙るようにと清子に合図を送る。
それに気が付くと、清子は黙ってうなづいた。
「じいさんは…自分の理想の恋人をよみがえらせよう…としていた」
先生は静かに、そう告げる。
「先生は、なぜここに?」
かすかに瞳が揺れるのを、宗太郎はこらえるようにして、先生に注視する。
「あの人が…罪を犯さないようにと、見張っていたんだ」
にわかには、信じることが出来ない。
(どういうこと?)
えっ、と思うけれども、清子は声には出さず、ただ成り行きを見守っている。
一体、宗太郎は何を見たのだろう?
姉さんって、だれ?
清子の頭の中では、疑問がグルグルと回る。
「やっぱり、キミは…あの女の子に似ているなぁ」
宗太郎をのぞき込むようにして、先生がそう言う。
「おそらくあの時、子供たちを集めたのは、カモフラージュだったのだろう…
目的は、きっと…キミだったんだ」
違うか?
先生はまっすぐに、射抜くような鋭い視線を、宗太郎に向けた。
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