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第15章
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「あっ」
宗太郎が魅入られたように、まっすぐにベッドに近付いて行く。
「まさか…オジイサン?」
宗太郎の後ろ姿を見ながら、清子がつぶやく。
「いや、それはない」
清子は頬に手を当てて、じぃっと声を上げるのを耐えている。
「じゃあ…だれ?」
本当は、神林君のオジイサンは、死んでいないのではないのか?
わざと誤った情報を流して、みんなの反応を見ているのではないか?
清子は、そう疑っている。
そうして、何らかの理由で、オジイサンを隠しているのではないか?
だが先生は、何も語ろうとはしない。
ただ「見ていればわかる」と答えるだけだ。
ゆっくりと、宗太郎がベッドに近付く。
「誰か…寝てる」
ボソッとつぶやく。
「それは、だれ?」
清子は固唾をのんで、宗太郎のすることを見守っている。
ゆっくりと、宗太郎は布団に手をかける。
確かに、緩やかな小山が、布団をかたどっている。
「あっ」
軽く布団をはぐと…宗太郎は、小さく声をもらす。
「えっ、なに?」
「いや、あの…」
そこには、確かに人がいる。
だが…
「何かに入ってる」
「えっ、どういうこと?」
そこには…『エイリアン』の映画に出てくるような、カプセルのような
入れ物に、何者かが寝かされているのが見えた。
宗太郎が魅入られたように、まっすぐにベッドに近付いて行く。
「まさか…オジイサン?」
宗太郎の後ろ姿を見ながら、清子がつぶやく。
「いや、それはない」
清子は頬に手を当てて、じぃっと声を上げるのを耐えている。
「じゃあ…だれ?」
本当は、神林君のオジイサンは、死んでいないのではないのか?
わざと誤った情報を流して、みんなの反応を見ているのではないか?
清子は、そう疑っている。
そうして、何らかの理由で、オジイサンを隠しているのではないか?
だが先生は、何も語ろうとはしない。
ただ「見ていればわかる」と答えるだけだ。
ゆっくりと、宗太郎がベッドに近付く。
「誰か…寝てる」
ボソッとつぶやく。
「それは、だれ?」
清子は固唾をのんで、宗太郎のすることを見守っている。
ゆっくりと、宗太郎は布団に手をかける。
確かに、緩やかな小山が、布団をかたどっている。
「あっ」
軽く布団をはぐと…宗太郎は、小さく声をもらす。
「えっ、なに?」
「いや、あの…」
そこには、確かに人がいる。
だが…
「何かに入ってる」
「えっ、どういうこと?」
そこには…『エイリアン』の映画に出てくるような、カプセルのような
入れ物に、何者かが寝かされているのが見えた。
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