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第15章
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何でおじいさんは、ボクに話しかけるのだろう?
普段は…幼なじみのキヨコちゃんや、リョウくんと一緒の時にしか、
話をしない、というのに。
(何か、あるのかなぁ)
だけども宗太郎は、さして気にかけることはなかった。
なぜなら…考えても、きっとわからない気がしたからだ。
「リョウくんは?」
宗太郎は聞こえないフリをして、老人に話しかける。
「リョウ?外なんじゃないか?
さっき、見かけたんだろ」
老人は、さほど気にしてはいないようだ。
「そんなことより…」
宗太郎の背中をトンと押すと、ある扉の前に連れて行く。
「キミに、特別に…見せたいものがあるんだ」
なぜか老人は、にこやかに言う。
「へぇ~」
老人が自分にそんなことを言うのは、めったにないことだ。
(今日は、どうしたんだ?
何かいいことでも、あったのかなぁ)
だがやはり、宗太郎は気にしない。
老人は気まぐれなのだ。
その時々で、気に入った子供に、声をかけているのを、見たことが
あるからだ。
そのことは、宗太郎も知っていたし、何を見せてくれるのだろう…
と、少し気にもなっていた。
「なに?」
さして警戒することなく、宗太郎は老人の後をついて行く。
「見れば、わかるよ」
老人は詳しく話そうとはせずに、一つの扉の前に立った。
普段は…幼なじみのキヨコちゃんや、リョウくんと一緒の時にしか、
話をしない、というのに。
(何か、あるのかなぁ)
だけども宗太郎は、さして気にかけることはなかった。
なぜなら…考えても、きっとわからない気がしたからだ。
「リョウくんは?」
宗太郎は聞こえないフリをして、老人に話しかける。
「リョウ?外なんじゃないか?
さっき、見かけたんだろ」
老人は、さほど気にしてはいないようだ。
「そんなことより…」
宗太郎の背中をトンと押すと、ある扉の前に連れて行く。
「キミに、特別に…見せたいものがあるんだ」
なぜか老人は、にこやかに言う。
「へぇ~」
老人が自分にそんなことを言うのは、めったにないことだ。
(今日は、どうしたんだ?
何かいいことでも、あったのかなぁ)
だがやはり、宗太郎は気にしない。
老人は気まぐれなのだ。
その時々で、気に入った子供に、声をかけているのを、見たことが
あるからだ。
そのことは、宗太郎も知っていたし、何を見せてくれるのだろう…
と、少し気にもなっていた。
「なに?」
さして警戒することなく、宗太郎は老人の後をついて行く。
「見れば、わかるよ」
老人は詳しく話そうとはせずに、一つの扉の前に立った。
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