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第12章
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「とにかく、こっちへ」
本当について行っても、大丈夫なのか?
不審に思いつつも、宗太郎はおとなしく、後に従って行く。
階段下の小さな納戸のような場所…
それが、オジサンの言う隠し部屋なのだろう。
確かに、ひと目にはつかない。
(これだったら、何かあっても、気付かないのかもしれない…)
あらためて宗太郎は、この家の構造に、驚きの目を向けるのだった。
「リョウくん…知ってた?」
後ろで、清子が神林君に聞いてみる。
「いや~知らなかった」
恥ずかしそうに、頭を振る。
「へぇ?そうなのか?」
なぜか楽しそうに、オジサンは宗太郎たちを振り向く。
神林君は、プィッと横を向くと、再び黙り込む。
バツが悪いのだろう…
「まぁ、仕方がないよな?
最近の若いモンは、あんまり興味がないんだろう」
あきらかに、オジサンは神林君に聞こえるように言う。
何だか、身内のケンカに巻き込まれたような気がして、
あまりいい気はしないのだが。
「そりゃあ、普通は…こんな古い家に住もうなんて、思わないもんねぇ」
かばうように、清子が言う。
「まぁ、ここで生まれ育った者にとっては、当たり前なんだけどなぁ」
さしてオジサンは、イヤミを言うことはなく、懐かしそうにそう言う。
「リョウは、いつからここにいるんだ?」
口調を変えて、オジサンが聞く。
「別に…いつからだって、かまわないだろ」
神林君は、ブスリとして答えない。
「いつだったっけ?最近よね?」
やはり清子は、ここでも口をはさんだ。
本当について行っても、大丈夫なのか?
不審に思いつつも、宗太郎はおとなしく、後に従って行く。
階段下の小さな納戸のような場所…
それが、オジサンの言う隠し部屋なのだろう。
確かに、ひと目にはつかない。
(これだったら、何かあっても、気付かないのかもしれない…)
あらためて宗太郎は、この家の構造に、驚きの目を向けるのだった。
「リョウくん…知ってた?」
後ろで、清子が神林君に聞いてみる。
「いや~知らなかった」
恥ずかしそうに、頭を振る。
「へぇ?そうなのか?」
なぜか楽しそうに、オジサンは宗太郎たちを振り向く。
神林君は、プィッと横を向くと、再び黙り込む。
バツが悪いのだろう…
「まぁ、仕方がないよな?
最近の若いモンは、あんまり興味がないんだろう」
あきらかに、オジサンは神林君に聞こえるように言う。
何だか、身内のケンカに巻き込まれたような気がして、
あまりいい気はしないのだが。
「そりゃあ、普通は…こんな古い家に住もうなんて、思わないもんねぇ」
かばうように、清子が言う。
「まぁ、ここで生まれ育った者にとっては、当たり前なんだけどなぁ」
さしてオジサンは、イヤミを言うことはなく、懐かしそうにそう言う。
「リョウは、いつからここにいるんだ?」
口調を変えて、オジサンが聞く。
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神林君は、ブスリとして答えない。
「いつだったっけ?最近よね?」
やはり清子は、ここでも口をはさんだ。
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