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第10章
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「この部屋…初めて来たわ」
素直に清子が言うと、
「そうだろ?
もともとここは、じいちゃんの隠れ家みたいなものだ…」
サラリとそう言う。
「え~っ、ここに住んでいたわけじゃあないの?」
今さらのように、清子が言うと、神林君はニヤニヤして、
「こんな、ほこりっぽい所で、寝られるわけがないだろ?」
ワハハ…と笑う。
(おかしい)
宗太郎は、やはり違和感を感じる。
何だか、やけに明るい…
そんな宗太郎の様子を、神林君はただ、じぃっと見ている。
「これで、満足したか?」
宗太郎の背後に回って、話しかける。
そうして、さり気ない調子で、すぐ傍らに立つと、
『あら探しをしても…何も出てこないよ』
そうささやくと、ニヤリと笑った。
すべてを、読まれているわけだ…
はぁ~と、ため息をつく。
目の先に…ガサガサと、植え込みの辺りが、動くのが見えた。
「あっ、高柳君…まだ、あきらめていないんだ」
思わず宗太郎はつぶやく。
「どれどれ?」
神林君も、宗太郎の脇からのぞき込む。
すると、上から見えている、と本人は気が付いていないのか、
先ほど宗太郎たちがいた、あの辺りで…高柳君が、こちらを
見上げているのが、目に入った。
「ずいぶん、しつこいですねぇ」
神林君が、宗太郎にささやく。
「確かに」
宗太郎がうなづく。
そことは対角線上にある、古びた納屋の側で、黒い影が動いた
のが、目に入った。
素直に清子が言うと、
「そうだろ?
もともとここは、じいちゃんの隠れ家みたいなものだ…」
サラリとそう言う。
「え~っ、ここに住んでいたわけじゃあないの?」
今さらのように、清子が言うと、神林君はニヤニヤして、
「こんな、ほこりっぽい所で、寝られるわけがないだろ?」
ワハハ…と笑う。
(おかしい)
宗太郎は、やはり違和感を感じる。
何だか、やけに明るい…
そんな宗太郎の様子を、神林君はただ、じぃっと見ている。
「これで、満足したか?」
宗太郎の背後に回って、話しかける。
そうして、さり気ない調子で、すぐ傍らに立つと、
『あら探しをしても…何も出てこないよ』
そうささやくと、ニヤリと笑った。
すべてを、読まれているわけだ…
はぁ~と、ため息をつく。
目の先に…ガサガサと、植え込みの辺りが、動くのが見えた。
「あっ、高柳君…まだ、あきらめていないんだ」
思わず宗太郎はつぶやく。
「どれどれ?」
神林君も、宗太郎の脇からのぞき込む。
すると、上から見えている、と本人は気が付いていないのか、
先ほど宗太郎たちがいた、あの辺りで…高柳君が、こちらを
見上げているのが、目に入った。
「ずいぶん、しつこいですねぇ」
神林君が、宗太郎にささやく。
「確かに」
宗太郎がうなづく。
そことは対角線上にある、古びた納屋の側で、黒い影が動いた
のが、目に入った。
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