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第8章
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何だか微妙な顔をして、宗太郎には清子の表情を読み取れない。
「えっ、でも…そんなの…わからないよ」
ムチャを言うなよぉ。
大いに迷って、ズラリと並ぶスィッチを見つめる。
「一個ずつ押したら、ダメ?」
こうなったら、かたっぱしから試すしかない…と思う。
「何を言っているんだ?
ここはどういう仕掛けをしているか、わからないんだぞ。
何かあったら、どうするつもりだ」
チャンスは、一回きりだ。
逆に、宗太郎を脅すようなことを言う。
「え~っ」
どうして、そうなるんだ?
宗太郎は、清子の方を、もう一度うかがう。
彼女はじぃっと、その箱を見つめると
「何か…意味があるはずよ」と指差した。
黄色、赤色、緑色…
これって、何かに似ていないか?
宗太郎は、頭をひねる。
(国旗?
違うな、信号?
おっ、近いなぁ~
もしも、信号だとすると…)
「黄色が注意、赤が止まれ、緑が進め、だなぁ」
ボソボソとつぶやく。
「信号通りとは、限らないぞ」
だが、神林くんは冷ややかな目で、宗太郎を見ると、水を差す。
「え~っ、じゃあ、どうすればいいんだよぉ!」
(ちょっと、ケチばっかり、つけるなよぉ)
せっかく見付けたのに…
これじゃあ、お手上げじゃないかぁ~
宗太郎は、イラっとした目を、彼に向けた。
「えっ、でも…そんなの…わからないよ」
ムチャを言うなよぉ。
大いに迷って、ズラリと並ぶスィッチを見つめる。
「一個ずつ押したら、ダメ?」
こうなったら、かたっぱしから試すしかない…と思う。
「何を言っているんだ?
ここはどういう仕掛けをしているか、わからないんだぞ。
何かあったら、どうするつもりだ」
チャンスは、一回きりだ。
逆に、宗太郎を脅すようなことを言う。
「え~っ」
どうして、そうなるんだ?
宗太郎は、清子の方を、もう一度うかがう。
彼女はじぃっと、その箱を見つめると
「何か…意味があるはずよ」と指差した。
黄色、赤色、緑色…
これって、何かに似ていないか?
宗太郎は、頭をひねる。
(国旗?
違うな、信号?
おっ、近いなぁ~
もしも、信号だとすると…)
「黄色が注意、赤が止まれ、緑が進め、だなぁ」
ボソボソとつぶやく。
「信号通りとは、限らないぞ」
だが、神林くんは冷ややかな目で、宗太郎を見ると、水を差す。
「え~っ、じゃあ、どうすればいいんだよぉ!」
(ちょっと、ケチばっかり、つけるなよぉ)
せっかく見付けたのに…
これじゃあ、お手上げじゃないかぁ~
宗太郎は、イラっとした目を、彼に向けた。
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