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第8章
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「ソータロー」
清子が話しかける。
「なに?」
何を言うつもりなのか?
宗太郎の顔が、ピリリこわばる。
清子は少し考えると
「いいよ、こうなったら、行こう」
なぜだか、あきらめたようにそう言う。
一体、何が言いたかったのだ?
宗太郎は気になる。
だがおそらくは、清子は話してはくれないだろう。
「神林君、それでいいよね?」
確かめるように聞く。
「そうだなぁ~それしか、方法がないのかなぁ」
あきらめたように、そう言った。
(なんなんだ、この空気は!)
宗太郎一人が、この空気になじめずにいる。
まるで共犯者のように、清子と神林くんは、顔を見合わせる。
「いいわ、じゃあ…ソータローにまかせるわ」
そう言うと、清子は後ろに引き下がった。
(なんで、ボクに?)
そんなことを言われてしまうと、かえってやりにくいではないか…
宗太郎はそう思う。
基本的に、神林君は清子の言いなりだ。
(そう見える)
まったく、反論すらしない。
(一体、どうなっているんだ?)
あまりいい気持ちには、ならないけれど。
「ソータロー、迷うのはいいけど、早く決めてよ。
もう、あんまり時間がないから」
やや焦った口調で、清子はそう言う。
(そうだった…)
あわてて、宗太郎は考える。
「一か八か、やってみるか」
まるでギャンブルだな、と宗太郎は思った。
清子が話しかける。
「なに?」
何を言うつもりなのか?
宗太郎の顔が、ピリリこわばる。
清子は少し考えると
「いいよ、こうなったら、行こう」
なぜだか、あきらめたようにそう言う。
一体、何が言いたかったのだ?
宗太郎は気になる。
だがおそらくは、清子は話してはくれないだろう。
「神林君、それでいいよね?」
確かめるように聞く。
「そうだなぁ~それしか、方法がないのかなぁ」
あきらめたように、そう言った。
(なんなんだ、この空気は!)
宗太郎一人が、この空気になじめずにいる。
まるで共犯者のように、清子と神林くんは、顔を見合わせる。
「いいわ、じゃあ…ソータローにまかせるわ」
そう言うと、清子は後ろに引き下がった。
(なんで、ボクに?)
そんなことを言われてしまうと、かえってやりにくいではないか…
宗太郎はそう思う。
基本的に、神林君は清子の言いなりだ。
(そう見える)
まったく、反論すらしない。
(一体、どうなっているんだ?)
あまりいい気持ちには、ならないけれど。
「ソータロー、迷うのはいいけど、早く決めてよ。
もう、あんまり時間がないから」
やや焦った口調で、清子はそう言う。
(そうだった…)
あわてて、宗太郎は考える。
「一か八か、やってみるか」
まるでギャンブルだな、と宗太郎は思った。
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