となりのソータロー

daisysacky

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第2章

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 せっかく少し親しく話をしたのだから…
もしかしたら、話す機会があるのかもしれない…
宗太郎は、淡い期待を抱いていた。
 だが…朝礼の始まる前に、教室に入って来た転校生は、自分の席に
着くなり、無言でこちらの方を、少しも見てこない。
(あれ?挨拶くらい、してくれてもいいじゃないかぁ)
そう思うのに…見事なくらいに、目を合わせようとさえしない。

「あれ、あれぇ?」
 委員長の腰ぎんちゃくの村田君が、わざと大きな声で、宗太郎を
からかう。
「お友だちに、無視されちゃいましたねぇ~」
 ヘラヘラと笑うので、宗太郎は悔しくて、思わず立ち上がる。

「どうした?古屋敷」
 間が悪いことに…担任の斎藤先生が入って来た。
「いえ、別に」
すぅーっと、蚊の鳴くように、小さな声でつぶやく。
「起立」
 日直の声に、あわてて宗太郎は立ち上がる。
高柳君が、チラリとこちらを向いて、にぃっと笑う。
(これは…厄介かもしれないな)
 自分の考えが、甘かったことに気が付く。
 案の定…神林君は、宗太郎とは全く視線も合わさずに、いつもと
同じように、休憩になると、教室から出て行き、昼休憩の時には、
どこかに姿を消した。
「あれ、あれぇ~
 もう、嫌われたんですかぁ~?」
ふざけた声で、委員長がからかう。
「おまえ…そんなんで、本当に探せるのかぁ?」
じぃっと宗太郎に、目を据えるので、彼は視線をそらすのに、
精一杯だった。
 
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