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3章
もう一つの能力
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「向日葵、大丈夫か?」
「隊長。すみません取り乱してしまいました。でも、もう大丈夫です」
「そうか。まあ、無理はするなよ。何かあったら遠慮なく言ってくれ。向日葵は俺の唯一の相棒なんだから。ああ、昴とは上手くやっていけると思ったのにな」
「分かりました、無理はしません」
松尾と向日葵は、難波との戦いに向けて準備をするために松尾の部屋に入った。
「隊長。俺からのお願いです。全力で昴と久遠のサポートをさせて下さい」
「いいのか向日葵? 昴は向日葵の心を無茶苦茶にしたんだぞ」
「はい、それは分かっています。でも、昴は俺の息子なんです。たとえ血が繋がっていなくても……。俺と昴の過ごした日々は確かにあったんです」
「分かった。向日葵がそう言うのなら俺は何も言わない。これからは昴と久遠のことを全力でサポートしよう」
「ありがとうございます」
松尾と向日葵は全力でサポートすることを決めた、そして、その準備を始めた。
中央国立国主会館から出た久遠たちは久遠の家へ向かっていた。会館を出た昴は行く当てがなかった。向日葵と顔を合わせることもできなくなった以上、昴に帰る場所は無くなった。そこで久遠は、昴に自分の家に来いと言った。
「昴、今から僕の家に来て貰う、どうせ帰る場所もないだろ。僕の家に来たら難波の計画を止める方法を教える。あくまで僕の考えだから、それが成功するかと言われれば百パーセント成功するとは言えない。それでも、昴には聞いておいて貰いたい。なぜなら難波との決着をつけるには明日か明後日しかない。明後日以降、難波は日本を滅ぼし、世界を滅ぼし始める。そうなれば、難波を止めるどころの話ではなくなる」
「でも、久遠さん、難波は人を殺さないんじゃないでしたっけ?」
「確かにそうだな。僕が言う滅ぼすというのは、難波によってあらゆるもののトップを殺された日本の国民にだ。トップを殺された日本の国民は好き勝手し始める、そうなれば、難波が手を下さなくても自然にこの日本という国は滅びる。国が滅びるというのはそれほど簡単な事なんだ。統治するものがいなくなれば、この国だけではなく全ての国が滅びる。過去の時代にも同じようなことが原因で滅んだ国がある。そして、新しい統治者が現れて国が作り直される」
久遠の言葉は驚くほどに説得力があった。確かに久遠の言う通りだった。今までも統治するものが居なくなり、そして、新しい統治者が現れて歴史が進んできた。今の難波の行動も、新たな歴史を築くのとなんら変わりなかった。完全に難波の計画が実行された場合、この世界は新しい歴史を築くことになるだろう、だから、昴たちは難波を止めなければいけなかった。
「確かに久遠さんの言うとおりですね。続きは久遠さんの家で聞かせてもらいます。だから、僕を連れて行ってください」
「初めからそう言っているだろう、僕の家に来て貰うって。昴の言う通り、続きは家に着いてから話してやる。何しろ時間がないからな」
久遠たちは会館の前に止まっていた車に乗りこんだ。普通なら窃盗、いやどんな事情があっても窃盗は窃盗だ。しかし、今はそんなことを言っている時間は無かった。それに、この物騒になった日本で、車の鍵もかけていない車が窃盗に合わない理由はなかった。鍵をかけていたなら話は別だが、鍵がかかっていない以上、久遠たちのように車を必要としている人からすれば格好の獲物だった。
車に乗り込んだ久遠たちはシートベルトをし、久遠の家へ向かって車を走らせた。
「久遠さんの家は会館からどれ位かかるんですか?」
「普通なら二十分だが、僕がこの会館に来るときに道の崩れを確認したから三十分位かな。心配するな昴、遠回りをすれば歩くより早く家につけるぞ」
「そうですか。家に着くまでに僕は試したいことがあるんです、試してもいいですか?」
「別に構わないけど、何を試すんだ?」
「虚像干渉です。僕の虚像干渉の能力がどれだけのものか試したいんです。過去、未来がどのくらい先まで視えるのか……」
昴は自分の虚像干渉の能力の限度を知りたかった。それには久遠に確認する必要があった。
昴の虚像干渉には、周りの人を連れて行く能力がある。その場合、昴が虚像干渉の能力を使っている時には今の時間が進まないという事だ。ただ、それが悪いことだとは言い切れない。視えた未来によっては有意義な情報を得ることができるかもしれないからだ。
でも、難波にも未来が視えるわけだからそんなことは意味がなかった。自分の為だけに時間を割いていいのか昴には分からなかった。
「試してみるといいじゃないか。もしかしたら、昴が一番虚像干渉を使いこなせるかもしれないぞ」
「でも、そうしたら久遠さんまで僕について来なければいけないじゃないですか?」
「そこは心配するな昴。実はな、その能力に関して僕は影響を受けない。自分でその能力を受けつけない限りは。だから、さっき昴について行ったのも僕が自分からついて行ったんだ。だから心配するな。自分が納得のいくまで試してみたらいい。但し三十分だけだぞ、家に着いたらそんな事をしている時間はないからな。家に着いたらとりあえず明日の行動の確認と、昼食だ。僕は腹が減った」
最後の言葉に昴は気が楽になった。
「じゃあ、好きなだけこの能力を試させて貰います」
昴はそう言ってすぐに虚像干渉を発動させた……
「昴、今のうちに好きなだけ試しておけ、僕たちの未来がどうなるのかを握っているのは僕ではなく昴なんだから……。昴。僕は期待しているぞ」
その後沈黙が続いた。どうやら昴は、虚像干渉を完全に発動させられるようになったみたいだ。たった一回発動させただけで、完全に発動させることのできた昴は未来の希望だった。
車を走らせてから三十分程で久遠の家に着いた。途中道が崩れていたりと、色々な障害があったが、無事に家に辿り着くことができた。
誰にも見られていないことを久遠たちは確認し、トイレの中にある階段を使って地下室に行った。地下室には昴の姉志桜里と、久遠と裕衣との子恒平が居た。二人とも快く昴を出迎えてくれたが、昴は素直に地下室に入れなかった。昴の目の前には、先ほどまで死んだと思っていた姉の志桜里が居たからだ。昴は少しの間躊躇いを見せていた。
「とりあえず入って」
志桜里は昴にそう声をかけた。
「昴くん。とりあえず、その辺に座っていてお茶入れるから。竜也くんもお茶でいい?」
「うん。お茶でいいよ」
地下室に入った昴は驚いた。そこには地下室とは思えない空間が広がっていた。電気は当たり前にように通っていて、テーブルもありテレビもあり――ごく普通の居間がそこにはあった。
志桜里は冷蔵庫の中から、すでに作っていたお茶を取り出して、コップにお茶を注いだ。注ぎ終わったコップをお盆に乗せて持ってきた志桜里は「恒平を寝かせてくるね」と、言って隣の部屋に行った。志桜里は恒平を隣の部屋に連れて行ったがすぐに戻ってきた。
「恒平はもう寝たのか?」
余りにも裕志桜里早く戻ってきたので、恒平がもう寝たのかと気になった。
「ううん。恒平はまだ起きているよ、でも、恒平だってもう全てを知っているから大丈夫じゃないかな。たぶん、恒平にも虚像干渉の能力があると思うから……」
「えっ」
久遠と昴の声が漏れた。しかし、久遠たちはそれ以上のことは聞かなかった。それよりも、明日の事の方が大切だった。
「深くは聞かないよ。でも、明日難波の計画を止めることができたら詳しく教えて」
「うん、そうだね。先に難波君を止めないとね」
「志桜里、昴、明日の工程の確認をするよ。まず、今日はこの話をしたらゆっくりしていいよ。説明と言っても虚像干渉で難波の行動を視て、それに対する対抗策をその場で考えるだけなんだけど……。特に大切なのは虚像干渉を何時でも使えるようにしておくこと、他は特にないかな。あと、難波を止めるための薬は昴も持っておいて、隙があったら難波に打てるように。今回の為に薬を液状にして注射器に入れておいたから。以上かな、工程という程のものでもなかったけど。だから、昴。隙があったら頼んだよ」
「分かったよ久遠さん。任せてください」
昴は言った。
「という事で、今日はゆっくりしようか。昴も志桜里と話しがしたいだろうし。僕は少し未来を視てくるよ。だから、気にせずに話をしていいよ。長い間会っていないんだから積る話もあるだろうし」
「分かった。久遠さん、ありがとう」
昴は小さく呟いた。
久遠は未来を視にいった。ただ未来を視にいっただけでは、志桜里と昴の話に水を差すかも知れないと思った久遠は、パラレルワールドの未来も視にいくことにした。
「久遠さんはああやって言ってくれけど、お姉ちゃん……何か話すことある?」
「私はないかな。昴くんは?」
「僕もないかな」
パラレルワールドを視ていた久遠は気づいた。たとえ、今未来を視ても、難波の虚像干渉のもう一つの能力が分からない以上意味がないと思った。ある程度未来を視た後、久遠は虚像干渉を使うのを止めた。
「あれ、竜也くんもう未来は視てきたの?」
「いや、やめたよ。難波の能力が分からない以上見ても意味がないと思うから。それよりも志桜里、昴、話は終わったのか?」
「終わったよ。特に聞きたいことがなかったんだ」
「私も聞きたいことがなかったの」
「そうか。じゃあ、ゆっくりしようか」
「隊長。すみません取り乱してしまいました。でも、もう大丈夫です」
「そうか。まあ、無理はするなよ。何かあったら遠慮なく言ってくれ。向日葵は俺の唯一の相棒なんだから。ああ、昴とは上手くやっていけると思ったのにな」
「分かりました、無理はしません」
松尾と向日葵は、難波との戦いに向けて準備をするために松尾の部屋に入った。
「隊長。俺からのお願いです。全力で昴と久遠のサポートをさせて下さい」
「いいのか向日葵? 昴は向日葵の心を無茶苦茶にしたんだぞ」
「はい、それは分かっています。でも、昴は俺の息子なんです。たとえ血が繋がっていなくても……。俺と昴の過ごした日々は確かにあったんです」
「分かった。向日葵がそう言うのなら俺は何も言わない。これからは昴と久遠のことを全力でサポートしよう」
「ありがとうございます」
松尾と向日葵は全力でサポートすることを決めた、そして、その準備を始めた。
中央国立国主会館から出た久遠たちは久遠の家へ向かっていた。会館を出た昴は行く当てがなかった。向日葵と顔を合わせることもできなくなった以上、昴に帰る場所は無くなった。そこで久遠は、昴に自分の家に来いと言った。
「昴、今から僕の家に来て貰う、どうせ帰る場所もないだろ。僕の家に来たら難波の計画を止める方法を教える。あくまで僕の考えだから、それが成功するかと言われれば百パーセント成功するとは言えない。それでも、昴には聞いておいて貰いたい。なぜなら難波との決着をつけるには明日か明後日しかない。明後日以降、難波は日本を滅ぼし、世界を滅ぼし始める。そうなれば、難波を止めるどころの話ではなくなる」
「でも、久遠さん、難波は人を殺さないんじゃないでしたっけ?」
「確かにそうだな。僕が言う滅ぼすというのは、難波によってあらゆるもののトップを殺された日本の国民にだ。トップを殺された日本の国民は好き勝手し始める、そうなれば、難波が手を下さなくても自然にこの日本という国は滅びる。国が滅びるというのはそれほど簡単な事なんだ。統治するものがいなくなれば、この国だけではなく全ての国が滅びる。過去の時代にも同じようなことが原因で滅んだ国がある。そして、新しい統治者が現れて国が作り直される」
久遠の言葉は驚くほどに説得力があった。確かに久遠の言う通りだった。今までも統治するものが居なくなり、そして、新しい統治者が現れて歴史が進んできた。今の難波の行動も、新たな歴史を築くのとなんら変わりなかった。完全に難波の計画が実行された場合、この世界は新しい歴史を築くことになるだろう、だから、昴たちは難波を止めなければいけなかった。
「確かに久遠さんの言うとおりですね。続きは久遠さんの家で聞かせてもらいます。だから、僕を連れて行ってください」
「初めからそう言っているだろう、僕の家に来て貰うって。昴の言う通り、続きは家に着いてから話してやる。何しろ時間がないからな」
久遠たちは会館の前に止まっていた車に乗りこんだ。普通なら窃盗、いやどんな事情があっても窃盗は窃盗だ。しかし、今はそんなことを言っている時間は無かった。それに、この物騒になった日本で、車の鍵もかけていない車が窃盗に合わない理由はなかった。鍵をかけていたなら話は別だが、鍵がかかっていない以上、久遠たちのように車を必要としている人からすれば格好の獲物だった。
車に乗り込んだ久遠たちはシートベルトをし、久遠の家へ向かって車を走らせた。
「久遠さんの家は会館からどれ位かかるんですか?」
「普通なら二十分だが、僕がこの会館に来るときに道の崩れを確認したから三十分位かな。心配するな昴、遠回りをすれば歩くより早く家につけるぞ」
「そうですか。家に着くまでに僕は試したいことがあるんです、試してもいいですか?」
「別に構わないけど、何を試すんだ?」
「虚像干渉です。僕の虚像干渉の能力がどれだけのものか試したいんです。過去、未来がどのくらい先まで視えるのか……」
昴は自分の虚像干渉の能力の限度を知りたかった。それには久遠に確認する必要があった。
昴の虚像干渉には、周りの人を連れて行く能力がある。その場合、昴が虚像干渉の能力を使っている時には今の時間が進まないという事だ。ただ、それが悪いことだとは言い切れない。視えた未来によっては有意義な情報を得ることができるかもしれないからだ。
でも、難波にも未来が視えるわけだからそんなことは意味がなかった。自分の為だけに時間を割いていいのか昴には分からなかった。
「試してみるといいじゃないか。もしかしたら、昴が一番虚像干渉を使いこなせるかもしれないぞ」
「でも、そうしたら久遠さんまで僕について来なければいけないじゃないですか?」
「そこは心配するな昴。実はな、その能力に関して僕は影響を受けない。自分でその能力を受けつけない限りは。だから、さっき昴について行ったのも僕が自分からついて行ったんだ。だから心配するな。自分が納得のいくまで試してみたらいい。但し三十分だけだぞ、家に着いたらそんな事をしている時間はないからな。家に着いたらとりあえず明日の行動の確認と、昼食だ。僕は腹が減った」
最後の言葉に昴は気が楽になった。
「じゃあ、好きなだけこの能力を試させて貰います」
昴はそう言ってすぐに虚像干渉を発動させた……
「昴、今のうちに好きなだけ試しておけ、僕たちの未来がどうなるのかを握っているのは僕ではなく昴なんだから……。昴。僕は期待しているぞ」
その後沈黙が続いた。どうやら昴は、虚像干渉を完全に発動させられるようになったみたいだ。たった一回発動させただけで、完全に発動させることのできた昴は未来の希望だった。
車を走らせてから三十分程で久遠の家に着いた。途中道が崩れていたりと、色々な障害があったが、無事に家に辿り着くことができた。
誰にも見られていないことを久遠たちは確認し、トイレの中にある階段を使って地下室に行った。地下室には昴の姉志桜里と、久遠と裕衣との子恒平が居た。二人とも快く昴を出迎えてくれたが、昴は素直に地下室に入れなかった。昴の目の前には、先ほどまで死んだと思っていた姉の志桜里が居たからだ。昴は少しの間躊躇いを見せていた。
「とりあえず入って」
志桜里は昴にそう声をかけた。
「昴くん。とりあえず、その辺に座っていてお茶入れるから。竜也くんもお茶でいい?」
「うん。お茶でいいよ」
地下室に入った昴は驚いた。そこには地下室とは思えない空間が広がっていた。電気は当たり前にように通っていて、テーブルもありテレビもあり――ごく普通の居間がそこにはあった。
志桜里は冷蔵庫の中から、すでに作っていたお茶を取り出して、コップにお茶を注いだ。注ぎ終わったコップをお盆に乗せて持ってきた志桜里は「恒平を寝かせてくるね」と、言って隣の部屋に行った。志桜里は恒平を隣の部屋に連れて行ったがすぐに戻ってきた。
「恒平はもう寝たのか?」
余りにも裕志桜里早く戻ってきたので、恒平がもう寝たのかと気になった。
「ううん。恒平はまだ起きているよ、でも、恒平だってもう全てを知っているから大丈夫じゃないかな。たぶん、恒平にも虚像干渉の能力があると思うから……」
「えっ」
久遠と昴の声が漏れた。しかし、久遠たちはそれ以上のことは聞かなかった。それよりも、明日の事の方が大切だった。
「深くは聞かないよ。でも、明日難波の計画を止めることができたら詳しく教えて」
「うん、そうだね。先に難波君を止めないとね」
「志桜里、昴、明日の工程の確認をするよ。まず、今日はこの話をしたらゆっくりしていいよ。説明と言っても虚像干渉で難波の行動を視て、それに対する対抗策をその場で考えるだけなんだけど……。特に大切なのは虚像干渉を何時でも使えるようにしておくこと、他は特にないかな。あと、難波を止めるための薬は昴も持っておいて、隙があったら難波に打てるように。今回の為に薬を液状にして注射器に入れておいたから。以上かな、工程という程のものでもなかったけど。だから、昴。隙があったら頼んだよ」
「分かったよ久遠さん。任せてください」
昴は言った。
「という事で、今日はゆっくりしようか。昴も志桜里と話しがしたいだろうし。僕は少し未来を視てくるよ。だから、気にせずに話をしていいよ。長い間会っていないんだから積る話もあるだろうし」
「分かった。久遠さん、ありがとう」
昴は小さく呟いた。
久遠は未来を視にいった。ただ未来を視にいっただけでは、志桜里と昴の話に水を差すかも知れないと思った久遠は、パラレルワールドの未来も視にいくことにした。
「久遠さんはああやって言ってくれけど、お姉ちゃん……何か話すことある?」
「私はないかな。昴くんは?」
「僕もないかな」
パラレルワールドを視ていた久遠は気づいた。たとえ、今未来を視ても、難波の虚像干渉のもう一つの能力が分からない以上意味がないと思った。ある程度未来を視た後、久遠は虚像干渉を使うのを止めた。
「あれ、竜也くんもう未来は視てきたの?」
「いや、やめたよ。難波の能力が分からない以上見ても意味がないと思うから。それよりも志桜里、昴、話は終わったのか?」
「終わったよ。特に聞きたいことがなかったんだ」
「私も聞きたいことがなかったの」
「そうか。じゃあ、ゆっくりしようか」
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