sugar sugar honey! 甘くとろける恋をしよう

乃木のき

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第三章 sugar sugar honey

4 ※性描写が入ってきますので、苦手な人はご注意くださいね!

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 キスが深くなっていく。
 タイミングが合うように息を繋いでいると、まるでふたりでひとつの呼吸をしているようだった。

 絡めるばかりでなく上顎を舐められるとゾクゾクして腰が浮いた。

「、ん、ン」

 甘えた声が出たことに焦る。
 こんなとろけた声が蜜の中に存在していたなんて。恥ずかしくて止めようと思うのに唇から漏れていく。

「ん、あ、ああ、」

 歯の裏側をなぞられるとくすぐったいような気持ちいようななんともいえない心地に襲われた。唇だけじゃない。あちこちに性感帯はあって周防に触れられるだけで花開いていくようだった。

「あ、せんせ、っ、きもい、い」

「うん、気持ちいいな、もっと可愛い声聞かせて」

 チロチロとじゃれるように舌先をつつかれて、もっと触れたくて伸ばしたらぐっと絡められた。湿った音が耳につく。やらしいことをしてるんだってわかってしまう。

 口の形をなぞるように触れていた唇が離れた。さみしさに追いかけたら、なだめるように頬を撫でられた。
 顎先から喉仏を滑り落ちていくように舐められるとゾワリと全身が粟立った。

「ん、あっ」

 首筋から耳の後ろ。耳朶を齧られると鼻にかかった声が漏れた。
 知らない。
 こんな恥ずかしい声がどこに存在していたのか。

 慌てて口を押えたら「隠すな」と耳に吹き込まれる低くて欲情した声。

 大きなてのひらがシャツの間をすべり、素肌に触れた。熱くて力強い手だった。
 迷いもなくわき腹を通り、ちいさな胸の上で止まった。
 体を洗う時に存在に気がつく程度なのに周防に触られると違う場所のように敏感さを見せた。

 今まで眠っていた感性が目を覚ましたかのように、与えられる刺激の一つ一つを見逃すまいと捕える。

「あ、あ、あ、」

 最初はゆるりと。戯れに揉みしだくようだったのに、蜜の身体が応え始めると正確な目的を持って摘まみあげた。
 ジンとしたしびれが背筋を通って下半身へと結びつく。

 コリコリととがっていくのを味わう様に指の腹で遊ばれて、刺激に慣れていない乳首はジリジリと急いで回線をつなげるように快楽を覚えていった。
 口に含まれ舌先で転がされると甘い疼きが奥から湧き上がる。
 
 覚えたての快楽は下半身へと血を送り続けた。
 さっきから痛いくらいに高ぶっている。
 せっかく新しい下着をつけていたのに先端がすでにヌルヌルと濡らしてしまっている。

 こんな恥ずかしいところを見られたくない。だけど押しつけられた周防のそこもおなじように濡れていた。
 一緒なんだ。
 今、同じようにお互いの身体を味わって感じ合ってる。

「先生も気持ちいいの?」

 喘ぎながら聞くと当たり前だろと優しい声が返ってきた。

「蜜の事触ってるだけで興奮してる。もう結構やばいことになってんよ」

 ほら、と、さらに押しつけられると2人の体液が混ざったいやらしい音が聞こえた。さらに腰を動かされると高ぶりがこすれあった。

「あ、せんせい、すごい」

「ん、すごいな、もっと触っていい?」

 答えを待つ間もなく下着を脱がされた。空気にさらされたそこは腹につくほど上を向き欲望を漲らせている。
 恥ずかしさのあまり膝を合わせて手で隠した。

「見ないでください」

「なんで?」 

「だって……恥ずかしい」

「恥ずかしいところも見せて」

 持ち上げられた内ももを吸われるとキュウっと引きつるような痛みが走る。付け根を舐められるとふにゃりと力が抜けた。
 そのすきを周防は見逃さない。
 両膝を割られるとグンと上を向いた性器を目の前にさらすことになってしまった。

「蜜のだと思うと愛おしいよなあ」

 この場にそぐわないくらいしみじみとした言葉とともに息がかかる。
 そんな近くに顔が、と、焦ると同時にあたたかなものに包まれた。慌てて上体を起こすと周防の口に愛されているのが丸見えだった。

「や、先生! それやだ。無理。やめて」

 他の場所を愛したように、今度はそれを慰撫されている。絡められた舌はとろけるようで、上下する動きは射精を促した。

「あ、ああ、先生、出ちゃいそう」

「いいよ」

 遠慮のない動きにあっけなく高みへと連れていかれた。

「んんんんんっ」

 ビクビクと体を震わせた放出は今まで体験したことがないくらい強い快楽だった。
 自分で慰めることだってあったけどこんなに体がバラバラになりそうな気持ちよさを味わったことはない。
 おさまらない熱はさらに体の奥深くをジリジリとさせた。

「せんせえ」

 焦点の合わない視線をむけると優しいキスで宥められた。

「気持ちよかった?」

「こんなの、知ったら、バカになる」

「いいよ一緒にバカになろ」

 一度達した体は刺激に弱く、ちょっとでも触れるだけでビクリと跳ねた。全身の回路がおかしくなったように周防だけにむかっている。
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