311 / 318
第十二章
12-14 メリアの思い ~視点変更メリアドール~
しおりを挟む
カズさんは一体どうなさったのでしょうか…。
いきなり思いつめた顔をされて、その後、石化魔法を唱えて…貴族の顔を見たディートリヒと話をして、それから表情が無くなりました…。
ベリルに対しても、あんなに怒らなくても良いのに…。
どこか変です。
「じゃ、みんな宿屋に戻ってて。」
今はみんなで宿屋で待っていた方が良いようですね。
宿屋に到着する。
「奥様、お帰りなさいませ。
あ、旦那様は?」
「主人はまだあの場所におります。終わられたら戻って来られますので、それまで休憩しましょう。」
ソファに腰を落ち着かせる。
昨晩からいろいろとありましたね…。
しかし、今までのカズさんと違います。思いつめた顔をされていました。
眉間に指を当てる…。
「奥方様、少しよろしいでしょうか。」
「どうしましたか。ディートリヒ。」
そう言えば、カズさんは私たちを宿屋に戻す前にディートリヒと話をしておりましたね。
「カズ様が、あのような対応をなされたのは私のせいなんです…。」
「何かあったのですか?」
それから、ディートリヒは自身があの貴族に何をされてきたのかを話してくれました。
聞けば聞くほど、腸(はらわた)が煮えくり返ってきます。
「それで、カズさんは貴族というものが嫌いになられたのでしょうか。」
「そうかもしれません…、しかし、ユーリ様やティエラ様のような方もお見えになられるという事もご存じです。それに、メリアドール様のような方も…。」
そうでした…。私も貴族だったんでした…。
でも、カズさんは貴族が嫌いというのではなく、何か思いがあるはずです。
それに気づかなければ、私達はカズさんの傍に居ても何も変わらないという事ですか…。
何か見つけなければ、カズさんがどこかに行ってしまう…、そんな気がします。
「ディートリヒ、苦しい過去を話してくれてありがとう。」
「カズ様は、あの帝国の貴族を私の代わりに殺します…。
本来であれば私が殺すべき相手ですが、その…伴侶がすべきことだから、助けるのは当たり前だとも仰りました。」
「ディートリヒは、カズさんに愛されているのですね。」
羨ましいです。私もこれほどまでに愛されたい…。
カズさんとディートリヒの関係は、私とは全然違います…。
敵いませんね…涙が溢れてきました。
おそらく、カズさんのディートリヒへの愛が深いほど、あの貴族がディートリヒに与えた苦痛と同じ事を与える…。
ヒトを殺すという事をディートリヒの身代わりに…。
あ!いけない!
ヒトを殺めるという事は、闇に心が染まってしまう。
ヒトを殺めることに耐性を持っていないと、どんどんヒトでなくなっていく…。
「サーシャ、ネーナ、少し話を聞かせて。」
「何でしょうか、奥様。」
「ヒトを殺める時に注意すべき事は。」
「心を強く持つことです。そして、ひと思いに殺さなければいけません。」
「それは何故?」
「恨みなどがあっても相手にそれを向けてはいけません。そうしないと暗殺ではなく殺人になってしまいます。」
「という事は…
カズさんが今やろうとしている事…、闇に葬る事…、殺人…。
しまった…、“闇に葬る”ことを違う意味でカズさんに教えてしまった…。」
思いを言葉で届けることは難しい…。
よく、カズさんが言ってる“言の葉”の意味が、今ようやく分かりました。
愛しているという意味…、カズさんが伝えてくれた事をはき違えてました。
「分かりました…。
では、私達にできることは、カズさんが笑顔で戻って来られるようにすることだけですね。
では、クラリッセ、皆さんを集めてください。」
・
・
・
「…という事で、カズさんはご自身の心の闇をご自身で取り払わない限り、私達のもとには戻って来ないと思います…。」
ディートリヒが、ワナワナと震え、涙を流している。
「ディートリヒ、それはあなたのせいではありません。
すべては、カズさんの優しさです。
皆、カズさんと助け合って生きていくことを望んだ結果ですから、これから同じ経験を何度もするでしょう。
でも、私たちにはカズさんしかいません。
カズさんと一緒に助け合いながら笑顔で生きていく事を選びました。
ですから、カズさんが戻ってくるまで、今までカズさんがやってこられたことをやりましょう。
そして、戻ってこられた時、皆で笑顔で迎えましょう!」
「はい((((はい))))。」
皆、泣いている…。
でも、立ち止まっていては何もできない。
「今まで、カズさんがおやりになっておられた事を分担しましょう。
じゃぁ、書き出していきましょうか。」
・
・
・
「はぁ…、これほど多くのことをおやりになっていたのですか…。」
シェルフールでの食事、風呂の準備、伯爵家、トーレス商会との調整、商売に関して商業ギルドとの調整、孤児院への気配り、武器屋、大工、ご近所さんとのお付き合い…。
クローヌでの屋敷建設、街路、上下水道、公共浴場の整備、街の復興、街役・夫人会との調整、ピアスの製作、そして石鹸、しゃんぷりん、下着、服、化粧品、アクセの素材集めと販売戦略・展開…。
これほどまでの事をお一人で…。
仕事が山ほどあるのに、カズさんはいつも私達の話を聞いてくださっていた…。
私たちは甘えていた…。
助け合って生きていきたいと声をかけていただいた…。でも、私たちはその言葉に甘えていた。
カズさんにすべて任せて、カズさんから依頼されたことだけをしていた、ただの指示待ちだったんだ。
だから、カズさんに全部の負担をかけさせていた…。
「皆さん、すみませんでした…。
私もカズさんの正妻という言葉だけに満足していて、何も助けてあげられなかった…。
許してください…。」
皆、神妙な顔をしている。
「でも、皆で動きましょう!
そうしないと、カズさんを闇から救うことはできません!
皆で出来る事を分担してやりましょう。」
「奥様、では私とサーシャ、ネーナは、食事、風呂、商品などの販売戦略と展開をレイケシアとアデリンと一緒にやっていきます。」
「クラリッセ、お願いね。」
「では、私とニコルとで素材を集めてまいります。」
「ベリル、お願いします。」
「それでは、各調整役は私がやります。」
「ディートリヒ、一人では無理です。そこは私も入ります。」
「しかし、奥様は今回の件で王宮との調整がございます。」
「では、王宮の調整が終わり次第、そちらに向かいます。
これで、何とか回せますか?」
「奥様、化粧品の商品化については、旦那様がいらっしゃらないと…。」
「では、試作品まで作り、それを皆で使用してみて感想を出し合いながら、改良していきましょう。」
委ねてはいけない…、依存してはいけない…。
愛していることは決して甘える事ではない…。
カズさんがそうして欲しいと言っても、少しでも負担を軽減してあげないと…。
「では、みなさん…、カズさんの“言の葉”のとおり、“踏ん張りましょう!”」
「はい((((はい))))。」
ホールワーズ家は全員捕縛している。
先ずは王宮に行き、今回の顛末を伝え、カズさんに影響が無いようにしなければ…。
私が最初にしなければいけない事がこれだ…。
皆と打ち合わせをしていると、カズさんから念話が入った。
「カズさんから連絡が入りました!」
皆が一斉にこちらを向く。
・
・
「終わりました。
カズさんは、これから馬車で街の外で出会った子供たちとシェルフールまで旅をされるそうです。」
「カズ様は無事なのですね。」
「無事です。ですが、心に深い闇を持たれています…。
その闇を私たちのようなカズさんに甘えていた者が拭う事はできません。
時間をかけ、ゆっくりと闇が消えていくのを待ちましょう。
あ、サーシャ、あなたをカズさん達の護衛兼連絡係とします。
でも、カズさんからのお願いで、サーシャは何もしないで欲しいという事です。」
「魔獣が出てきても、盗賊が出てきても、何もしてはいけないのですか?」
「そうです。それがカズさんの思いです。
大丈夫ですよ。カズさんであれば、子供たちを守ってくださいますわ。」
大丈夫…。
私たちができる事をやり、時を待とう。
今まで甘えてきた分、今度はカズさんに甘えてもらおう。
努めて笑顔で皆に伝え、安心させる…。
こんなつらい時でもカズさんは平然と笑顔を見せ、すべてご自身で行われていたんですね…。
流石、私の旦那様です。
いきなり思いつめた顔をされて、その後、石化魔法を唱えて…貴族の顔を見たディートリヒと話をして、それから表情が無くなりました…。
ベリルに対しても、あんなに怒らなくても良いのに…。
どこか変です。
「じゃ、みんな宿屋に戻ってて。」
今はみんなで宿屋で待っていた方が良いようですね。
宿屋に到着する。
「奥様、お帰りなさいませ。
あ、旦那様は?」
「主人はまだあの場所におります。終わられたら戻って来られますので、それまで休憩しましょう。」
ソファに腰を落ち着かせる。
昨晩からいろいろとありましたね…。
しかし、今までのカズさんと違います。思いつめた顔をされていました。
眉間に指を当てる…。
「奥方様、少しよろしいでしょうか。」
「どうしましたか。ディートリヒ。」
そう言えば、カズさんは私たちを宿屋に戻す前にディートリヒと話をしておりましたね。
「カズ様が、あのような対応をなされたのは私のせいなんです…。」
「何かあったのですか?」
それから、ディートリヒは自身があの貴族に何をされてきたのかを話してくれました。
聞けば聞くほど、腸(はらわた)が煮えくり返ってきます。
「それで、カズさんは貴族というものが嫌いになられたのでしょうか。」
「そうかもしれません…、しかし、ユーリ様やティエラ様のような方もお見えになられるという事もご存じです。それに、メリアドール様のような方も…。」
そうでした…。私も貴族だったんでした…。
でも、カズさんは貴族が嫌いというのではなく、何か思いがあるはずです。
それに気づかなければ、私達はカズさんの傍に居ても何も変わらないという事ですか…。
何か見つけなければ、カズさんがどこかに行ってしまう…、そんな気がします。
「ディートリヒ、苦しい過去を話してくれてありがとう。」
「カズ様は、あの帝国の貴族を私の代わりに殺します…。
本来であれば私が殺すべき相手ですが、その…伴侶がすべきことだから、助けるのは当たり前だとも仰りました。」
「ディートリヒは、カズさんに愛されているのですね。」
羨ましいです。私もこれほどまでに愛されたい…。
カズさんとディートリヒの関係は、私とは全然違います…。
敵いませんね…涙が溢れてきました。
おそらく、カズさんのディートリヒへの愛が深いほど、あの貴族がディートリヒに与えた苦痛と同じ事を与える…。
ヒトを殺すという事をディートリヒの身代わりに…。
あ!いけない!
ヒトを殺めるという事は、闇に心が染まってしまう。
ヒトを殺めることに耐性を持っていないと、どんどんヒトでなくなっていく…。
「サーシャ、ネーナ、少し話を聞かせて。」
「何でしょうか、奥様。」
「ヒトを殺める時に注意すべき事は。」
「心を強く持つことです。そして、ひと思いに殺さなければいけません。」
「それは何故?」
「恨みなどがあっても相手にそれを向けてはいけません。そうしないと暗殺ではなく殺人になってしまいます。」
「という事は…
カズさんが今やろうとしている事…、闇に葬る事…、殺人…。
しまった…、“闇に葬る”ことを違う意味でカズさんに教えてしまった…。」
思いを言葉で届けることは難しい…。
よく、カズさんが言ってる“言の葉”の意味が、今ようやく分かりました。
愛しているという意味…、カズさんが伝えてくれた事をはき違えてました。
「分かりました…。
では、私達にできることは、カズさんが笑顔で戻って来られるようにすることだけですね。
では、クラリッセ、皆さんを集めてください。」
・
・
・
「…という事で、カズさんはご自身の心の闇をご自身で取り払わない限り、私達のもとには戻って来ないと思います…。」
ディートリヒが、ワナワナと震え、涙を流している。
「ディートリヒ、それはあなたのせいではありません。
すべては、カズさんの優しさです。
皆、カズさんと助け合って生きていくことを望んだ結果ですから、これから同じ経験を何度もするでしょう。
でも、私たちにはカズさんしかいません。
カズさんと一緒に助け合いながら笑顔で生きていく事を選びました。
ですから、カズさんが戻ってくるまで、今までカズさんがやってこられたことをやりましょう。
そして、戻ってこられた時、皆で笑顔で迎えましょう!」
「はい((((はい))))。」
皆、泣いている…。
でも、立ち止まっていては何もできない。
「今まで、カズさんがおやりになっておられた事を分担しましょう。
じゃぁ、書き出していきましょうか。」
・
・
・
「はぁ…、これほど多くのことをおやりになっていたのですか…。」
シェルフールでの食事、風呂の準備、伯爵家、トーレス商会との調整、商売に関して商業ギルドとの調整、孤児院への気配り、武器屋、大工、ご近所さんとのお付き合い…。
クローヌでの屋敷建設、街路、上下水道、公共浴場の整備、街の復興、街役・夫人会との調整、ピアスの製作、そして石鹸、しゃんぷりん、下着、服、化粧品、アクセの素材集めと販売戦略・展開…。
これほどまでの事をお一人で…。
仕事が山ほどあるのに、カズさんはいつも私達の話を聞いてくださっていた…。
私たちは甘えていた…。
助け合って生きていきたいと声をかけていただいた…。でも、私たちはその言葉に甘えていた。
カズさんにすべて任せて、カズさんから依頼されたことだけをしていた、ただの指示待ちだったんだ。
だから、カズさんに全部の負担をかけさせていた…。
「皆さん、すみませんでした…。
私もカズさんの正妻という言葉だけに満足していて、何も助けてあげられなかった…。
許してください…。」
皆、神妙な顔をしている。
「でも、皆で動きましょう!
そうしないと、カズさんを闇から救うことはできません!
皆で出来る事を分担してやりましょう。」
「奥様、では私とサーシャ、ネーナは、食事、風呂、商品などの販売戦略と展開をレイケシアとアデリンと一緒にやっていきます。」
「クラリッセ、お願いね。」
「では、私とニコルとで素材を集めてまいります。」
「ベリル、お願いします。」
「それでは、各調整役は私がやります。」
「ディートリヒ、一人では無理です。そこは私も入ります。」
「しかし、奥様は今回の件で王宮との調整がございます。」
「では、王宮の調整が終わり次第、そちらに向かいます。
これで、何とか回せますか?」
「奥様、化粧品の商品化については、旦那様がいらっしゃらないと…。」
「では、試作品まで作り、それを皆で使用してみて感想を出し合いながら、改良していきましょう。」
委ねてはいけない…、依存してはいけない…。
愛していることは決して甘える事ではない…。
カズさんがそうして欲しいと言っても、少しでも負担を軽減してあげないと…。
「では、みなさん…、カズさんの“言の葉”のとおり、“踏ん張りましょう!”」
「はい((((はい))))。」
ホールワーズ家は全員捕縛している。
先ずは王宮に行き、今回の顛末を伝え、カズさんに影響が無いようにしなければ…。
私が最初にしなければいけない事がこれだ…。
皆と打ち合わせをしていると、カズさんから念話が入った。
「カズさんから連絡が入りました!」
皆が一斉にこちらを向く。
・
・
「終わりました。
カズさんは、これから馬車で街の外で出会った子供たちとシェルフールまで旅をされるそうです。」
「カズ様は無事なのですね。」
「無事です。ですが、心に深い闇を持たれています…。
その闇を私たちのようなカズさんに甘えていた者が拭う事はできません。
時間をかけ、ゆっくりと闇が消えていくのを待ちましょう。
あ、サーシャ、あなたをカズさん達の護衛兼連絡係とします。
でも、カズさんからのお願いで、サーシャは何もしないで欲しいという事です。」
「魔獣が出てきても、盗賊が出てきても、何もしてはいけないのですか?」
「そうです。それがカズさんの思いです。
大丈夫ですよ。カズさんであれば、子供たちを守ってくださいますわ。」
大丈夫…。
私たちができる事をやり、時を待とう。
今まで甘えてきた分、今度はカズさんに甘えてもらおう。
努めて笑顔で皆に伝え、安心させる…。
こんなつらい時でもカズさんは平然と笑顔を見せ、すべてご自身で行われていたんですね…。
流石、私の旦那様です。
0
お気に入りに追加
187
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R18】僕の筆おろし日記(高校生の僕は親友の家で彼の母親と倫ならぬ禁断の行為を…初体験の相手は美しい人妻だった)
幻田恋人
恋愛
夏休みも終盤に入って、僕は親友の家で一緒に宿題をする事になった。
でも、その家には僕が以前から大人の女性として憧れていた親友の母親で、とても魅力的な人妻の小百合がいた。
親友のいない家の中で僕と小百合の二人だけの時間が始まる。
童貞の僕は小百合の美しさに圧倒され、次第に彼女との濃厚な大人の関係に陥っていく。
許されるはずのない、男子高校生の僕と親友の母親との倫を外れた禁断の愛欲の行為が親友の家で展開されていく…
僕はもう我慢の限界を超えてしまった… 早く小百合さんの中に…
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
チョロイン2人がオイルマッサージ店でNTR快楽堕ちするまで【完結】
白金犬
ファンタジー
幼馴染同士パーティーを組んで冒険者として生計を立てている2人、シルフィとアステリアは王都でのクエストに一区切りをつけたところだった。
故郷の村へ馬車が出るまで王都に滞在する彼女らは、今流行りのオイルマッサージ店の無料チケットを偶然手に入れる。
好奇心旺盛なシルフィは物珍しさから、故郷に恋人が待っているアステリアは彼のためにも綺麗になりたいという乙女心からそのマッサージ店へ向かうことに。
しかしそこで待っていたのは、真面目な冒険者2人を快楽を貪る雌へと変貌させる、甘くてドロドロとした淫猥な施術だった。
シルフィとアステリアは故郷に戻ることも忘れてーー
★登場人物紹介★
・シルフィ
ファイターとして前衛を支える元気っ子。
元気活発で天真爛漫なその性格で相棒のアステリアを引っ張っていく。
特定の相手がいたことはないが、人知れず恋に恋い焦がれている。
・アステリア(アスティ)
ヒーラーとして前衛で戦うシルフィを支える少女。
真面目で誠実。優しい性格で、誰に対しても物腰が柔らかい。
シルフィと他にもう1人いる幼馴染が恋人で、故郷の村で待っている。
・イケメン施術師
大人気オイルマッサージ店の受付兼施術師。
腕の良さとその甘いマスクから女性客のリピート必至である。
アステリアの最初の施術を担当。
・肥満施術師
大人気オイルマッサージ店の知らざれる裏の施術師。
見た目が醜悪で女性には生理的に受け付けられないような容姿のためか表に出てくることはないが、彼の施術を受けたことがある女性客のリピート指名率は90%を超えるという。
シルフィの最初の施術を担当。
・アルバード
シルフィ、アステリアの幼馴染。
アステリアの恋人で、故郷の村で彼女らを待っている。
【R-18】悪役令嬢ですが、罠に嵌まって張型つき木馬に跨がる事になりました!
臣桜
恋愛
悪役令嬢エトラは、王女と聖女とお茶会をしたあと、真っ白な空間にいた。
そこには張型のついた木馬があり『ご自由に跨がってください。絶頂すれば元の世界に戻れます』の文字が……。
※ムーンライトノベルズ様にも重複投稿しています
※表紙はニジジャーニーで生成しました
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる