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第十一章
11-11 違和感
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レルネさんとルカさんの店に来た。
情緒あふれる佇まいというか、寂れた道具屋というか…。
改めて見ると間口が3間(5.4m)くらいしかなく奥行きがある…。まさにウナギの寝床だ。
店に入り、置いてある品物を確認しながら付与付きバッグの中に入れていく。
バッグの中にはコート20とか出てくるからリスト化しなくても問題ない。
しかし、訳の分からないモノも多くあるが、何に使うのか分からないものまである。
店内に置いてあった商品を一つのバッグに入れ終わった。
次は奥の倉庫に行く。
ここも迷宮だ…。ポーションやら空の小瓶やら沢山あるよ。
小瓶は…、あ、ガラス製じゃないか!これは高く売れますよ…。
“何でも〇定団”ではないが、たまに良い仕事をしてますね!といったモノまである。
ガラクタ8割お宝2割という割合だが、ガラクタも何かに使えるものもあると思うので、すべてバッグの中に入れていく。
2階と3階を分担して片付けていく。
まぁバッグの中にどんどん放り込んでいくだけなので早く済む。
あとは掃除だ…。
倉庫となっている部屋は最悪…。埃が凄いけど皆で協力しながら掃除をしていく。
「ふぅ、ようやく終わったな…。皆お疲れ様。」
「お疲れ様でした。明日から工事に入るのですか?」
「あぁ。その通り。一応間取りなどもジョスさんに伝えてあるから、後はルカさんが使いやすいようにしていくんだと思う。」
「カズ様、ここを化粧品のお店にするという事でしたね。」
「そうだ。“りっぷくりいむ”とか“ふぁんで”とかを売ろうと思っている。」
「その調合や錬成をここで行うという事ですね。」
「そうなるね。でも、錬成できる魔導師さんが居ないからまた雇う必要があるけどね。」
「でしたら、カルム様の店に行き、奴隷を購入するという手もあります。」
魔導師の奴隷なんているんだろうか…、確かにナズナは土魔法が使えたが…。
「そんなに上手くヒトがいるだろうかね…。それよりもレルネさんの郷で良いヒトを見つけてくるってのが早いと思うんだけど。」
「その優秀なエルフさんをこの街に来て欲しいと頼んだ結果、レルネさんが戻ってくることになったという事は、向こうも人手が足りないという事ではないでしょうか。」
「そうかもしれないな…。あ、でも奴隷を買うってことはお金あるんっだっけ?」
「そうですね。金貨50枚なら買う事はできますね。ただ、この予算はクローヌの館を切り盛りする奴隷の分も入っていますが…。」
「だよな…。まぁ、覗くくらいは行ってもいいのかね。」
「奥方様も奴隷を購入してはいけないという事ではなく、カズ様が奥方様と私たち以外にうつつを抜かすことがないように、とだけ言われております。」
「もうお腹いっぱいですので、無理ですよ…。これ以上は増えない…と思いたいです。」
「では、カルム様のお店に参りましょうか。」
何故かいつものメンバーでカルムさんの店に行く事となった。
「あ、昨日はありがとうございました。カルムさんは居ますか?」
黒服のザ・ボディガードさんは昨日の開店の時に並んでくれて、眼力で皆を大人しくさせてくれた。
その後、たこ焼き会にも来てくれて、この怖い顔でたこ焼きをほくほくと食べていた姿を思い出す。
「ニノマエ様、昨日はご馳走様でした…。
美味かった…。
また、食いたい…。
どこへ行けば食えるんだ。」
「あ、たこ焼きですね。もう少し先になれば、この街でも売り始めますよ。」
「本当か!できるだけ早く頼む。娘にも食わしてやりたいんだ。」
う…、娘さんが居るって事は奥様もいらっしゃるんですね…。
顔で判断してはいけないんだが、この強面のボディガードさんが娘さんにデレデレした姿を見てみたいと思うのは俺だけだろうか…。
店に入り、奥の部屋で待たせてもらう。
「おぉ、ニノマエ様、昨日は大盛況でしたね。」
「ありがとうございます。それと大変助かりました。」
「なんの、なんの。ニノマエ様が商売の門出を迎えられた喜ばしい日ですからね。」
「あ、これ、みなさんでお使いください。」
「おぉ!石鹸としゃんぷりんではないですか!
昨日は石鹸一人5個までしか買えませんでしたからな。15個じゃすぐになくなってしまうことでしょう。本当に助かります。」
カルムさん…、3人で来ていただけたんですね…。嬉しいです、涙が出てきます…。
「して、本日は奴隷の購入ですか?」
「あ、はい。居ないとは思いますが、魔導師さんとかは居ますか?」
「魔導師ですか…。魔導師はなかなか奴隷市場には出てきませんね。
オークションであれば、たまに見かける事はありますが…。」
「ですよね…。」
まぁ、すぐに出てくるものでもないし、気長に待つとしよう。
店が開店するまでにコツコツと商品をストックしていけばいいんだから。
「あ、そう言えば、欠損奴隷の中にマナが多そうなヒトがいましたね。ただ、一癖あるのですが…。」
また、欠損ですか?
もしかして、カルムさん味をしめました?
は!いかんいかん。
こんな事を思ってしまう邪な俺が居る…。
「では、その奴隷を見せていただいても良いですか?」
「えぇ。では行きましょうか。」
「はい。あ、ディートリヒ達はここで待ってて。」
彼女たちが居た場所には行かせたくないからね。
3回目となる一番奥の棟に入る。
ディートリヒの時よりは綺麗にしている。
この棟に入ると、あの時の匂いがフラッシュバックしてくるのもトラウマの一種なのだろうか…。
「ニノマエ様、こちらの親子ですが…。」
「親子?」
「はい。夫の商売が失敗して金銭奴隷となったようですね。
夫の方はと言いますと、何とか金銭を払い奴隷を解消したらしいのですが、この親子を見放して逃げたようで…。」
「で、何でケガを負っているんだ?」
「この者らは、ここから東の街で奴隷となったのですが、移送される時に盗賊か山賊に襲われたようで、ここに来た時には既にこのような姿でした。」
盗賊とか山賊に襲われるのは、異世界やらファンタジーのテンプレなんだろうか…。
それに盗賊も山賊も居るんですね。そしてそのアジトを殲滅するとお宝がゲットできるとか…。
盗賊とかは移送の荷物を襲った後、慰み者にした後、女性を奴隷商に高く売ることがお約束だと思うのだが…。何か違和感を覚える。
「なぁ、カルムさん…。普通女性の奴隷が移送され、そこを盗賊に襲われたのなら、女性は乱暴されるのが当たり前のように思うのだが…。」
「そうですね…。それにこの者達が襲われたという事は事実であっても、欠損部位がごく一部というのも不自然です。なので、この棟に入れているというのが本音です。」
「あぁ。それとな…、娘さんの方は生娘だ…。まぁ高く売れるという事であればそうだが…。」
「え!あ、そう言えばニノマエ様は鑑定スキルをお持ちでしたね。」
「どこで聞いたのかは知らないけど、持っているよ。
しかし、きな臭い親子だな…。」
「どうしようか考えあぐねている所です…。」
「この事はメリアドール様は知っているのか?」
「いえ、まだご連絡はしていません。」
「東の街ってのは?」
「確かホールワーズ伯爵領のオーネだったかと…。」
「分かった。ありがとう。この二人はもう少し預かってもらっていいか?
メリアドール様にカルムさんと俺が心配している内容を告げることにするよ。」
「そうしていただけますと嬉しいです。」
応接室で待っていたディートリヒ達と合流し、足早に店に戻る。
あらら…、今日もお客さんが並んでいる。その整列にアデリンさん達が奮闘している。
「すまん。ディートリヒ、みんなで列を整理してくれないか。
昼食後に皆で2階に集まって会議を行いたい。
メンバーは…、メリアさん、レルネさん、ディートリヒ、ナズナ、ベリル、ニコル、クラリッセさん、サーシャさん、ネーナさんで。」
「分かりました。それではその方に声をかけさせていただきます。」
俺が神妙な顔をしていることにディートリヒが気づき、てきぱきと行動していく。
ナズナもベリルもニコルも何となく気づき始めた…。
俺が大嫌いな政治の匂いがし始めたのか…。
メリアさんの意見を聞きたい…。
情緒あふれる佇まいというか、寂れた道具屋というか…。
改めて見ると間口が3間(5.4m)くらいしかなく奥行きがある…。まさにウナギの寝床だ。
店に入り、置いてある品物を確認しながら付与付きバッグの中に入れていく。
バッグの中にはコート20とか出てくるからリスト化しなくても問題ない。
しかし、訳の分からないモノも多くあるが、何に使うのか分からないものまである。
店内に置いてあった商品を一つのバッグに入れ終わった。
次は奥の倉庫に行く。
ここも迷宮だ…。ポーションやら空の小瓶やら沢山あるよ。
小瓶は…、あ、ガラス製じゃないか!これは高く売れますよ…。
“何でも〇定団”ではないが、たまに良い仕事をしてますね!といったモノまである。
ガラクタ8割お宝2割という割合だが、ガラクタも何かに使えるものもあると思うので、すべてバッグの中に入れていく。
2階と3階を分担して片付けていく。
まぁバッグの中にどんどん放り込んでいくだけなので早く済む。
あとは掃除だ…。
倉庫となっている部屋は最悪…。埃が凄いけど皆で協力しながら掃除をしていく。
「ふぅ、ようやく終わったな…。皆お疲れ様。」
「お疲れ様でした。明日から工事に入るのですか?」
「あぁ。その通り。一応間取りなどもジョスさんに伝えてあるから、後はルカさんが使いやすいようにしていくんだと思う。」
「カズ様、ここを化粧品のお店にするという事でしたね。」
「そうだ。“りっぷくりいむ”とか“ふぁんで”とかを売ろうと思っている。」
「その調合や錬成をここで行うという事ですね。」
「そうなるね。でも、錬成できる魔導師さんが居ないからまた雇う必要があるけどね。」
「でしたら、カルム様の店に行き、奴隷を購入するという手もあります。」
魔導師の奴隷なんているんだろうか…、確かにナズナは土魔法が使えたが…。
「そんなに上手くヒトがいるだろうかね…。それよりもレルネさんの郷で良いヒトを見つけてくるってのが早いと思うんだけど。」
「その優秀なエルフさんをこの街に来て欲しいと頼んだ結果、レルネさんが戻ってくることになったという事は、向こうも人手が足りないという事ではないでしょうか。」
「そうかもしれないな…。あ、でも奴隷を買うってことはお金あるんっだっけ?」
「そうですね。金貨50枚なら買う事はできますね。ただ、この予算はクローヌの館を切り盛りする奴隷の分も入っていますが…。」
「だよな…。まぁ、覗くくらいは行ってもいいのかね。」
「奥方様も奴隷を購入してはいけないという事ではなく、カズ様が奥方様と私たち以外にうつつを抜かすことがないように、とだけ言われております。」
「もうお腹いっぱいですので、無理ですよ…。これ以上は増えない…と思いたいです。」
「では、カルム様のお店に参りましょうか。」
何故かいつものメンバーでカルムさんの店に行く事となった。
「あ、昨日はありがとうございました。カルムさんは居ますか?」
黒服のザ・ボディガードさんは昨日の開店の時に並んでくれて、眼力で皆を大人しくさせてくれた。
その後、たこ焼き会にも来てくれて、この怖い顔でたこ焼きをほくほくと食べていた姿を思い出す。
「ニノマエ様、昨日はご馳走様でした…。
美味かった…。
また、食いたい…。
どこへ行けば食えるんだ。」
「あ、たこ焼きですね。もう少し先になれば、この街でも売り始めますよ。」
「本当か!できるだけ早く頼む。娘にも食わしてやりたいんだ。」
う…、娘さんが居るって事は奥様もいらっしゃるんですね…。
顔で判断してはいけないんだが、この強面のボディガードさんが娘さんにデレデレした姿を見てみたいと思うのは俺だけだろうか…。
店に入り、奥の部屋で待たせてもらう。
「おぉ、ニノマエ様、昨日は大盛況でしたね。」
「ありがとうございます。それと大変助かりました。」
「なんの、なんの。ニノマエ様が商売の門出を迎えられた喜ばしい日ですからね。」
「あ、これ、みなさんでお使いください。」
「おぉ!石鹸としゃんぷりんではないですか!
昨日は石鹸一人5個までしか買えませんでしたからな。15個じゃすぐになくなってしまうことでしょう。本当に助かります。」
カルムさん…、3人で来ていただけたんですね…。嬉しいです、涙が出てきます…。
「して、本日は奴隷の購入ですか?」
「あ、はい。居ないとは思いますが、魔導師さんとかは居ますか?」
「魔導師ですか…。魔導師はなかなか奴隷市場には出てきませんね。
オークションであれば、たまに見かける事はありますが…。」
「ですよね…。」
まぁ、すぐに出てくるものでもないし、気長に待つとしよう。
店が開店するまでにコツコツと商品をストックしていけばいいんだから。
「あ、そう言えば、欠損奴隷の中にマナが多そうなヒトがいましたね。ただ、一癖あるのですが…。」
また、欠損ですか?
もしかして、カルムさん味をしめました?
は!いかんいかん。
こんな事を思ってしまう邪な俺が居る…。
「では、その奴隷を見せていただいても良いですか?」
「えぇ。では行きましょうか。」
「はい。あ、ディートリヒ達はここで待ってて。」
彼女たちが居た場所には行かせたくないからね。
3回目となる一番奥の棟に入る。
ディートリヒの時よりは綺麗にしている。
この棟に入ると、あの時の匂いがフラッシュバックしてくるのもトラウマの一種なのだろうか…。
「ニノマエ様、こちらの親子ですが…。」
「親子?」
「はい。夫の商売が失敗して金銭奴隷となったようですね。
夫の方はと言いますと、何とか金銭を払い奴隷を解消したらしいのですが、この親子を見放して逃げたようで…。」
「で、何でケガを負っているんだ?」
「この者らは、ここから東の街で奴隷となったのですが、移送される時に盗賊か山賊に襲われたようで、ここに来た時には既にこのような姿でした。」
盗賊とか山賊に襲われるのは、異世界やらファンタジーのテンプレなんだろうか…。
それに盗賊も山賊も居るんですね。そしてそのアジトを殲滅するとお宝がゲットできるとか…。
盗賊とかは移送の荷物を襲った後、慰み者にした後、女性を奴隷商に高く売ることがお約束だと思うのだが…。何か違和感を覚える。
「なぁ、カルムさん…。普通女性の奴隷が移送され、そこを盗賊に襲われたのなら、女性は乱暴されるのが当たり前のように思うのだが…。」
「そうですね…。それにこの者達が襲われたという事は事実であっても、欠損部位がごく一部というのも不自然です。なので、この棟に入れているというのが本音です。」
「あぁ。それとな…、娘さんの方は生娘だ…。まぁ高く売れるという事であればそうだが…。」
「え!あ、そう言えばニノマエ様は鑑定スキルをお持ちでしたね。」
「どこで聞いたのかは知らないけど、持っているよ。
しかし、きな臭い親子だな…。」
「どうしようか考えあぐねている所です…。」
「この事はメリアドール様は知っているのか?」
「いえ、まだご連絡はしていません。」
「東の街ってのは?」
「確かホールワーズ伯爵領のオーネだったかと…。」
「分かった。ありがとう。この二人はもう少し預かってもらっていいか?
メリアドール様にカルムさんと俺が心配している内容を告げることにするよ。」
「そうしていただけますと嬉しいです。」
応接室で待っていたディートリヒ達と合流し、足早に店に戻る。
あらら…、今日もお客さんが並んでいる。その整列にアデリンさん達が奮闘している。
「すまん。ディートリヒ、みんなで列を整理してくれないか。
昼食後に皆で2階に集まって会議を行いたい。
メンバーは…、メリアさん、レルネさん、ディートリヒ、ナズナ、ベリル、ニコル、クラリッセさん、サーシャさん、ネーナさんで。」
「分かりました。それではその方に声をかけさせていただきます。」
俺が神妙な顔をしていることにディートリヒが気づき、てきぱきと行動していく。
ナズナもベリルもニコルも何となく気づき始めた…。
俺が大嫌いな政治の匂いがし始めたのか…。
メリアさんの意見を聞きたい…。
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いつも読んでいただき、ありがとうございます。完結しましたが、次回作なども検討中です。ご感想をお待ちしております。
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