225 / 318
第九章
9-10 研修会 in ダンジョン②
しおりを挟む
15階層のボス部屋に着いた。
「ディートリヒ、ベリル、それじゃ行きますか!」
バフがかかり、ボス部屋に入る。
今回もオーク・ロードご一行だった。
入るや否やディートリヒとベリルは射程距離まで走る。
俺も魔銃で両サイドに陣取る雑魚オークをぶっ放す。残りアーチャー3、メイジ3
お、今回は少し多いな。
即座に外側に居たアーチャー3体を潰す。
ディートリヒとベリルは剣撃でメイジを中心に潰していく。
あ、アーチャー一体残ってる。んじゃ、潰すか。魔銃で潰した。
最後に残ったボスだが、可哀そうなくらいズタズタになっている。
最後は、ベリルの大太刀で首が飛んだ…。
この間、約2分…。
「はい。お疲れ様~。」
「カズ様、次は是非私にボスを!」
「お、いいね。それじゃ20階層のバジ行く?」
「はい!」
「主殿~、宝箱開きましたぞ!」
「流石、ベリルだね。中身は何だった?」
「なんと、オークの睾丸です!」
「え、キャンタマ…か。」
会話を楽しみながら、3人の方を見る。
全員が呆けている。言葉も出ないのだろう…。
「さて、次の部屋に行くよ。」
「あ、は、はい…。」
ダンジョンの入り口まで転移石で戻り、次に20階層まで移動した。
19階層に行き、モンスターボックスを掃討し、次の部屋で一度休憩する。
「今、4時か。次のボス部屋で今日は最後にしようか。」
「そうですね。バジリスクを倒し、ここに戻って寝ましょう。」
「あ、あの…。」
エレメンツィアさんが、おずおずと質問する。
「皆さんはCランクですよね…、何故そんなにお強いのですか?」
「他のパーティの戦い方を見ていないから、強いか強くないかは分からないよ。
あ、そうだ。さっきの戦闘で君たちが足りないモノって分かったかな。」
「はい…、火力が不足している事でしょうか。」
「それもある。でも、もっと大切なものがあるんじゃないかな。」
「…、分かりません。ニノマエさん、教えてください!」
3人に懇願される…。
うん、皆良い子だ。真剣な眼を見ると、彼女たちがここで死ぬことなんてないと思う。
「確かに火力は少ないね。
特に範囲魔法を撃ちこんで、魔物を減らす砲台が居ない。
これが一番キツいかもしれないけど、それよりも君たち3人が信頼して動いていない事だと思うよ。」
「信頼…ですか?」
「そう。例えばエレメンツィアさんの魔法の力は自分自身が知っているけど、ミリーさん、ニコルさんはエレメンツィアさんの魔法をすべて知っているんだろうか?って。
俺たちは、お互いの戦い方と行動パターンを理解して動いているよ。
つまり、お互いに信頼しあって動くことができれば、もっと効率的に動けるはずなんだ。」
「お互いを信じあうって事ですね。」
「そうだね。
エレメンツィアさんの足りない部分をミリーさんが補う、ミリーさんの足りないところをニコルさんが補う。ニコルさんの足りないところをエレメンツィアさんが補…。そうなれば良いって事。
ただ、砲台2名と治癒1名でパーティーを組むのは止めた方がいい。
攻撃役、盾役が居なければ砲台が砲台で無くなるからね。」
「そうですね…。そういった意味で死んだ2人はその役だったという事なんでしょうね…。
でも、彼らは私たちが石化されたことを見て逃げた…。これが現実なのです。」
「まぁそんな所なんだろうね。」
・
・
・
「ニノマエさん…、私たちに生きる道を与えてくださり、ありがとうございました。」
ミリーさんが言う。
「ようやく、気づいたかな?
死ぬ事は簡単だよ。でもね、死ぬ事よりも苦しい選択を君たちは選んだ。
ヒトを殺したという事実を受け止め、生きて欲しい。」
「そうですね…。私たちは弱いです…。
ニノマエさん…、もしニノマエさんさえよろしければ、このまま奴隷として私たちを…。」
「それは、3人で決めた方がいいよ。
一人一人がどうしていきたいのか、考えることが必要なんじゃないかな。」
「ありがとうございます…。」
「相手の実力を知ることも大切だよ。そして己の実力を知る。
足りない部分があれば…、それを補えことができるとすれば…、必ず成長するよ。」
休憩を終え、20階層のボス部屋に行く。
「んじゃ、次は6人で行くか?」
「はい((((はい))))。」
「戦術は、ニコルさん、バフと壁はかけられるか?」
「バフは硬化、壁は大丈夫です。」
「んじゃ、バフをディートリヒとベリルに頼む。その後壁をエレメンツィアさんとミリーさんの前に出してくれ。」
「はい。」
「エレメンツィアさんとミリーさんは両端から雑魚魔物を一体ずつ掃討してくれ。
できれば、2人で2,3体受けもってくれると嬉しい。」
「分かりました。」
「俺はそれ以外の雑魚をやる。ディートリヒとベリルはボスを残した状態でボスの取り巻きから剣撃で倒していってくれ。
あとボスはみんなで一斉に攻撃し、止めはディートリヒで。
よし、それじゃ行きますか!」
全員にバフがかかる。
ボス部屋に入り、射程範囲まで動く。
俺の合図で砲台から風と土魔法が飛んでいった。
当たった場所を確認し、その内部に魔銃を2発撃つ。
剣撃で4体倒れ、残りはボスであるバジリスクだけだ。
「よし、全員で攻撃だ。」
全員で攻撃し圧勝した。
所要時間約2,3分…。
3人は唖然としながらも少し喜んでいるようだ。
宝箱はディートリヒが魔法で開けることを試す。
うん。完璧だね。
中身は珍しいもので、ホワイトバジリスクの皮…。
19階層まで戻り、今度は6人でモンスターボックスを掃討して、今日のところは終了する。
バリアーを張りテントを設置。壁を設置し風呂桶を置き湯を張る。
ルーティンだ。
そして、3人に風呂に入ってもらい、俺は夕食を作り始める。
「カズ様、お疲れ様でした。」
「うん。あの子たちに石鹸とシャンプーの使い方教えてくれてありがとね。」
「カズ様が教えて差し上げれば良かったのでは?」
「あのね…、俺はディートリヒたちだけで十分なんだよ。」
「ふふ、それは嬉しい事ですね。chu!」
「どうだい?彼女たちは。」
「そうですね。単体攻撃なら十分ですが、モンスターボックスやボス戦ではやはり火力が足りません。その部分をどうカバーするかですね。」
「まぁ、彼女たちが何をしたいかによるんだけどね。
それはそうと、集めた素材を売れば、もう彼女たちを奴隷から解放できるんじゃないか?」
「はい。概算でいけば金貨40枚以上はあると思います。が、すべて売れれば、ですが。」
「あ、キャンタマか…。」
いつの間にか、また2個ゲットしている。オークションに出せば金貨30枚にはなるだろう…。
ただ、良く出るんだ…。欲しくはないモノが出るという法則でもあるのか?
「主殿、今日の夕飯は何ですか?」
「お!“腹ペコ”ベリルさん、テントの設置はOKかな?」
「はい。後は音遮断だけです!」
「はい…。善処します…。
で、今日はコカの肉を使って唐揚げにします!」
「お!やりました!」
ベリルさん小踊りしているね。
そこに3人がお風呂から上がりテーブルに着いた。
「それじゃ、熱いうちに食べてね。いただきます。」
「いただきます(いただきます)。」
ディーさんとベリルはパクパクと食べているが、3人は何故かキョトンとしている。
「ん?食べないのか?」
「いえ、ダンジョン内でこのような食事をしたことがないので…。」
「んじゃ、食べてみることだよ。何せ規格外みたいだからね。」
俺はにこりと笑う。
3人はおずおずと唐揚げを食べ始める。
途端に目が開き、むしゃむしゃと食べ始める。
うん、良い食べっぷりだ。
「ダンジョンで、こんな美味しいモノが食べれるなんて…。」
「私たちの冒険者って何だったんでしょうか…。」
「でも、美味しいです。」
「だろ!唐揚げは正義なんだよ!」
「主殿、それはお風呂です。」
「はは、そうだったな。」
「あの、お風呂というものは貴族が入るものだと決まっているのでは?」
「ん?そんなの決まって無いぞ。色街でもあったよ。」
「え、ニノマエさんは色街に行かれたんですか?」
「行ったよ。」
「こんな綺麗な奥方様がいらっしゃるのに?」
あ、ディートリヒとベリルがクネクネしている…。
「ディートリヒ、ベリル、それじゃ行きますか!」
バフがかかり、ボス部屋に入る。
今回もオーク・ロードご一行だった。
入るや否やディートリヒとベリルは射程距離まで走る。
俺も魔銃で両サイドに陣取る雑魚オークをぶっ放す。残りアーチャー3、メイジ3
お、今回は少し多いな。
即座に外側に居たアーチャー3体を潰す。
ディートリヒとベリルは剣撃でメイジを中心に潰していく。
あ、アーチャー一体残ってる。んじゃ、潰すか。魔銃で潰した。
最後に残ったボスだが、可哀そうなくらいズタズタになっている。
最後は、ベリルの大太刀で首が飛んだ…。
この間、約2分…。
「はい。お疲れ様~。」
「カズ様、次は是非私にボスを!」
「お、いいね。それじゃ20階層のバジ行く?」
「はい!」
「主殿~、宝箱開きましたぞ!」
「流石、ベリルだね。中身は何だった?」
「なんと、オークの睾丸です!」
「え、キャンタマ…か。」
会話を楽しみながら、3人の方を見る。
全員が呆けている。言葉も出ないのだろう…。
「さて、次の部屋に行くよ。」
「あ、は、はい…。」
ダンジョンの入り口まで転移石で戻り、次に20階層まで移動した。
19階層に行き、モンスターボックスを掃討し、次の部屋で一度休憩する。
「今、4時か。次のボス部屋で今日は最後にしようか。」
「そうですね。バジリスクを倒し、ここに戻って寝ましょう。」
「あ、あの…。」
エレメンツィアさんが、おずおずと質問する。
「皆さんはCランクですよね…、何故そんなにお強いのですか?」
「他のパーティの戦い方を見ていないから、強いか強くないかは分からないよ。
あ、そうだ。さっきの戦闘で君たちが足りないモノって分かったかな。」
「はい…、火力が不足している事でしょうか。」
「それもある。でも、もっと大切なものがあるんじゃないかな。」
「…、分かりません。ニノマエさん、教えてください!」
3人に懇願される…。
うん、皆良い子だ。真剣な眼を見ると、彼女たちがここで死ぬことなんてないと思う。
「確かに火力は少ないね。
特に範囲魔法を撃ちこんで、魔物を減らす砲台が居ない。
これが一番キツいかもしれないけど、それよりも君たち3人が信頼して動いていない事だと思うよ。」
「信頼…ですか?」
「そう。例えばエレメンツィアさんの魔法の力は自分自身が知っているけど、ミリーさん、ニコルさんはエレメンツィアさんの魔法をすべて知っているんだろうか?って。
俺たちは、お互いの戦い方と行動パターンを理解して動いているよ。
つまり、お互いに信頼しあって動くことができれば、もっと効率的に動けるはずなんだ。」
「お互いを信じあうって事ですね。」
「そうだね。
エレメンツィアさんの足りない部分をミリーさんが補う、ミリーさんの足りないところをニコルさんが補う。ニコルさんの足りないところをエレメンツィアさんが補…。そうなれば良いって事。
ただ、砲台2名と治癒1名でパーティーを組むのは止めた方がいい。
攻撃役、盾役が居なければ砲台が砲台で無くなるからね。」
「そうですね…。そういった意味で死んだ2人はその役だったという事なんでしょうね…。
でも、彼らは私たちが石化されたことを見て逃げた…。これが現実なのです。」
「まぁそんな所なんだろうね。」
・
・
・
「ニノマエさん…、私たちに生きる道を与えてくださり、ありがとうございました。」
ミリーさんが言う。
「ようやく、気づいたかな?
死ぬ事は簡単だよ。でもね、死ぬ事よりも苦しい選択を君たちは選んだ。
ヒトを殺したという事実を受け止め、生きて欲しい。」
「そうですね…。私たちは弱いです…。
ニノマエさん…、もしニノマエさんさえよろしければ、このまま奴隷として私たちを…。」
「それは、3人で決めた方がいいよ。
一人一人がどうしていきたいのか、考えることが必要なんじゃないかな。」
「ありがとうございます…。」
「相手の実力を知ることも大切だよ。そして己の実力を知る。
足りない部分があれば…、それを補えことができるとすれば…、必ず成長するよ。」
休憩を終え、20階層のボス部屋に行く。
「んじゃ、次は6人で行くか?」
「はい((((はい))))。」
「戦術は、ニコルさん、バフと壁はかけられるか?」
「バフは硬化、壁は大丈夫です。」
「んじゃ、バフをディートリヒとベリルに頼む。その後壁をエレメンツィアさんとミリーさんの前に出してくれ。」
「はい。」
「エレメンツィアさんとミリーさんは両端から雑魚魔物を一体ずつ掃討してくれ。
できれば、2人で2,3体受けもってくれると嬉しい。」
「分かりました。」
「俺はそれ以外の雑魚をやる。ディートリヒとベリルはボスを残した状態でボスの取り巻きから剣撃で倒していってくれ。
あとボスはみんなで一斉に攻撃し、止めはディートリヒで。
よし、それじゃ行きますか!」
全員にバフがかかる。
ボス部屋に入り、射程範囲まで動く。
俺の合図で砲台から風と土魔法が飛んでいった。
当たった場所を確認し、その内部に魔銃を2発撃つ。
剣撃で4体倒れ、残りはボスであるバジリスクだけだ。
「よし、全員で攻撃だ。」
全員で攻撃し圧勝した。
所要時間約2,3分…。
3人は唖然としながらも少し喜んでいるようだ。
宝箱はディートリヒが魔法で開けることを試す。
うん。完璧だね。
中身は珍しいもので、ホワイトバジリスクの皮…。
19階層まで戻り、今度は6人でモンスターボックスを掃討して、今日のところは終了する。
バリアーを張りテントを設置。壁を設置し風呂桶を置き湯を張る。
ルーティンだ。
そして、3人に風呂に入ってもらい、俺は夕食を作り始める。
「カズ様、お疲れ様でした。」
「うん。あの子たちに石鹸とシャンプーの使い方教えてくれてありがとね。」
「カズ様が教えて差し上げれば良かったのでは?」
「あのね…、俺はディートリヒたちだけで十分なんだよ。」
「ふふ、それは嬉しい事ですね。chu!」
「どうだい?彼女たちは。」
「そうですね。単体攻撃なら十分ですが、モンスターボックスやボス戦ではやはり火力が足りません。その部分をどうカバーするかですね。」
「まぁ、彼女たちが何をしたいかによるんだけどね。
それはそうと、集めた素材を売れば、もう彼女たちを奴隷から解放できるんじゃないか?」
「はい。概算でいけば金貨40枚以上はあると思います。が、すべて売れれば、ですが。」
「あ、キャンタマか…。」
いつの間にか、また2個ゲットしている。オークションに出せば金貨30枚にはなるだろう…。
ただ、良く出るんだ…。欲しくはないモノが出るという法則でもあるのか?
「主殿、今日の夕飯は何ですか?」
「お!“腹ペコ”ベリルさん、テントの設置はOKかな?」
「はい。後は音遮断だけです!」
「はい…。善処します…。
で、今日はコカの肉を使って唐揚げにします!」
「お!やりました!」
ベリルさん小踊りしているね。
そこに3人がお風呂から上がりテーブルに着いた。
「それじゃ、熱いうちに食べてね。いただきます。」
「いただきます(いただきます)。」
ディーさんとベリルはパクパクと食べているが、3人は何故かキョトンとしている。
「ん?食べないのか?」
「いえ、ダンジョン内でこのような食事をしたことがないので…。」
「んじゃ、食べてみることだよ。何せ規格外みたいだからね。」
俺はにこりと笑う。
3人はおずおずと唐揚げを食べ始める。
途端に目が開き、むしゃむしゃと食べ始める。
うん、良い食べっぷりだ。
「ダンジョンで、こんな美味しいモノが食べれるなんて…。」
「私たちの冒険者って何だったんでしょうか…。」
「でも、美味しいです。」
「だろ!唐揚げは正義なんだよ!」
「主殿、それはお風呂です。」
「はは、そうだったな。」
「あの、お風呂というものは貴族が入るものだと決まっているのでは?」
「ん?そんなの決まって無いぞ。色街でもあったよ。」
「え、ニノマエさんは色街に行かれたんですか?」
「行ったよ。」
「こんな綺麗な奥方様がいらっしゃるのに?」
あ、ディートリヒとベリルがクネクネしている…。
0
いつも読んでいただき、ありがとうございます。完結しましたが、次回作なども検討中です。ご感想をお待ちしております。
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

凡人がおまけ召喚されてしまった件
根鳥 泰造
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて、異世界にきてしまった祐介。最初は勇者の様に大切に扱われていたが、ごく普通の才能しかないので、冷遇されるようになり、ついには王宮から追い出される。
仕方なく冒険者登録することにしたが、この世界では希少なヒーラー適正を持っていた。一年掛けて治癒魔法を習得し、治癒剣士となると、引く手あまたに。しかも、彼は『強欲』という大罪スキルを持っていて、倒した敵のスキルを自分のものにできるのだ。
それらのお蔭で、才能は凡人でも、数多のスキルで能力を補い、熟練度は飛びぬけ、高難度クエストも熟せる有名冒険者となる。そして、裏では気配消去や不可視化スキルを活かして、暗殺という裏の仕事も始めた。
異世界に来て八年後、その暗殺依頼で、召喚勇者の暗殺を受けたのだが、それは祐介を捕まえるための罠だった。祐介が暗殺者になっていると知った勇者が、改心させよう企てたもので、その後は勇者一行に加わり、魔王討伐の旅に同行することに。
最初は脅され渋々同行していた祐介も、勇者や仲間の思いをしり、どんどん勇者が好きになり、勇者から告白までされる。
だが、魔王を討伐を成し遂げるも、魔王戦で勇者は祐介を庇い、障害者になる。
祐介は、勇者の嘘で、病院を作り、医師の道を歩みだすのだった。
ゲート0 -zero- 自衛隊 銀座にて、斯く戦えり
柳内たくみ
ファンタジー
20XX年、うだるような暑さの8月某日――
東京・銀座四丁目交差点中央に、突如巨大な『門(ゲート)』が現れた。
中からなだれ込んできたのは、見目醜悪な怪異の群れ、そして剣や弓を携えた謎の軍勢。
彼らは何の躊躇いもなく、奇声と雄叫びを上げながら、そこで戸惑う人々を殺戮しはじめる。
無慈悲で凄惨な殺戮劇によって、瞬く間に血の海と化した銀座。
政府も警察もマスコミも、誰もがこの状況になすすべもなく混乱するばかりだった。
「皇居だ! 皇居に逃げるんだ!」
ただ、一人を除いて――
これは、たまたま現場に居合わせたオタク自衛官が、
たまたま人々を救い出し、たまたま英雄になっちゃうまでを描いた、7日間の壮絶な物語。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる