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第八章
8-9 宿屋での一幕
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窓の外で鳥のさえずりが聞こえる。
この世界でも雀がいるのだろうか…、鳩もいるのか…。
そんな事を思いながら目を覚ました。
目を開けると皆が俺を見ていた。
え?俺、死んでた?
ガバッと起き上がり、時間を確認する。
7時だ。うわ、3時間寝てたか…。
慌てて風呂に向かおうとするが、腕をがっしり掴まれた。
「カズ様、ご報告をお願いします。」
「あぁ、じゃお風呂に入りながらでいいか?」
「はい!皆それを望んでいます。」
そこから皆でお風呂に入る。
浴槽に湯が入るまで皆を洗いながら、昨日の出来事を話す。
全員にかけた治癒魔法と同じくらいマナが持っていかれたことを話すと、皆が心配はしていたが、俺がここに居て、皆を洗っている姿を見て安心はしているようだ。
湯船に浸かるとディトーリヒが肩を揉んでくれる。
「カズ様、お疲れさまでした。
これでまた一人増えるわけですね。」
「いや、それは無いよ。
だって、あの方は貴族で王族だからね。その責務を投げ出すことなんてしないよ。」
「ふふふ。そうでしょうか。
私どもはあのお方であれば、カズ様の奥方に相応しいと思いますよ。」
「それは無いな。」
「では、賭けましょう。
もし、カズ様がメリアドール様を奥方にされた場合は、私どもは妾となります。
また、カズ様がメリアドール様を奥方にされなかった場合は、伴侶となります。」
「うーんと…、何が違うのかな?」
「何も変わりません。すべては今と同じという事です。」
「まぁ、“ケ・セラ・セラ”だな。」
「そうでしたね。」
「お館様、その“ケセー・ラッセーラ”とは何でしょうか?」
皆切る位置が間違っているが、細かいところはもういいや。
「何とかなる!という意味だよ。これまで通り、俺たちは俺達だから。
背伸びもしないし、無理もしない。行き当たりばったりで行くって事ね。」
「よい言葉ですね。」
「ところで、今日は皆は何をするんだい?」
「そうですね。品評会は今晩という事ですので、日中は何をしてましょうか。」
「俺は、メリアドール様の容態を診なくちゃいけないから…。
あ、忘れてた。昨日市場に行ったら凄いものを見つけたから、今晩厨房を借りて皆に作ってあげようか。」
「え、社長、何を作ってくださるんですか?」
え!?おい…、なんでアイナがここに居るんだ?
寝ぼけていたせいか、アイナがここに居る事なんて全然覚えていない。
「え?! 何でアイナが…。」
「はいな。昨晩、お姉さま方とお話しし、私もこの席に参加させていただくことになりました。」
「おい、ディートリヒ、な、なんで?」
「そういう事です。アイナも私ども共々愛していただけることを望んでおります。」
「だって、残念娘だぞ。それにロリは対象外だ。」
「そうは言いながらも、カズ様はアイナと話されている時は本心をお話しされていますよ。」
「あ、あれは心の声でダメダメなところを指摘しているだけなんだが…。」
「そうは言っても、ロリではないですよ。社長。私だって158歳ですからね。
そりゃドワーフ族の中ではまだヒヨッコの部類ですが、社長よりもうんと齢をとっていますからね。」
おい!無い胸を反らすながらふんすかするな!
ってか、アイナぺったんこじゃないか…。
これ、“ちっぱい”って言うんだっけ?
「まぁ、ディートリヒたちが認めたなら良いけど…。」
「やったー。これで玉の輿だぁ~!」
「いや、伴侶ですから…。」
夕食の話なんか吹っ飛んでしまった…。
食べたいものを聞くと、何でも良いという答えしか返ってこない…。
そう言うのって、非常に困るんだよな…。
仕方ないので、米を使い、今日はブル丼を作ってあげる事を約束した。
少しメリアドール様の皆さんにも食べてもらおうか…。
「あ、そうだ。」
「カズ様、何でしょうか。」
「明日、メリアドール様との面会の際に来ていく服だが、ディートリヒ、済まないが5人分用意してくれないかな。」
「それはよろしいのですが、どのような服装がよろしいでしょうか。」
「そうだな…、以前ディートリヒに買ってあげた白いブラウスと黒いスレンダーパンツ。黒のジャケットというもので揃えてくれないか。」
「それでしたら、この街にもあると思いますので問題ないかと。」
「お金も渡しておくよ。金貨1枚で足りるかな?」
「カズ様、そろそろ経済観念を持っていただかなければなりませんね。5人分で大銀貨10枚もあれば十分足りますし、お釣りで昼食をお腹いっぱい食べることができますよ。」
「お、おぅ。そうか。んじゃ、後で渡すね。」
「いえ、必要ありません。昨日いただきましたお小遣いなるものがたっぷりとありますので。」
「そうか…。でもアイナは少なかったけど…。」
「社長~そうですよ。私にもお小遣いください~。」
「アイナ、いい加減にしなさい。あなたは昨日一日中寝てただけでしょ。」
・
・
「なぁ、ディートリヒ、こんな奴を入れると君たちの品格も下がると思うのだが…。」
「そのようですね。では、先ほどの話は無かったことにしましょう。」
「え~それはないですよ…。せっかくこの“ないすばでー”を社長に見せて“のーさつ”しようと思っているのに…。」
やっぱり無理だ…。
俺の中には絶対入ってこないよ…。
「すまん…、ディートリヒ、ナズナ、ベリル、スピネル…。
俺、やっぱ無理です。コイツを皆と一緒に扱うことはできません…。」
「お館様、同感です。」
「主殿、ここは彼女のこれからの踏ん張りに期待しましょう。」
「主様、期待は難しいかも…。」
「皆さん…、手厳しいっすよ…。」
お風呂での楽しいひと時を終え、着替えをした後、メリアドールさんの館に行く。
今回も裏から入ることとした。
守衛さんに話をし、中にいれてもらう。
早速厨房で、メリアドールさんが朝食を召し上がったかを確認すると1時間前に豆腐とお粥さんを召し上がったとの事。
料理人さんから、何でできているのかなどを聞かれたが、遠くの郷から取り寄せたもので作り方は知らないとごまかしておいた。
多分、消化器官も動いてくるとお腹もすくので、デザートなども作っておくことにしとこう。
早速、調理場でデザートと今晩の料理を作ることにした。
牛乳と砂糖だけでできる簡単なプリン。因みにカラメルも作っておく。
小鉢を借り、そこに小分けして作る。冷蔵はフリーズを使う。
次に魔法の粉と小麦粉を二層に分け、間に果物をいれるだけのパンケーキ。
小麦粉を水で溶き、薄く焼いたものに果物を挟んだクレープもどき。
デザートは3つ。あとは皆さんようにブル丼、ついでに家用も作っておこう。
最初はすき焼きと一緒。スープの量を多くして煮込む。
ブル肉はあまり煮込むと固くなってしまうので、肉の色が変わったところでアイテムボックスに入れておく。
あとはご飯を炊くだけだ。
鍋を使ってご飯を炊く…。この方法ってなかなか知らないんだよね。それに、少量のご飯を食べたいときには重宝するんだよ。ご飯が余っちゃうと固くなっちゃうんだよね。
5合分の鍋を4つ作っておき、これで終了。うん。9時ちょっとすぎだ。
まぁこんなもんだろうと調理場を後にし、ブライアンさんを呼んで寝室まで案内してもらう。
そう言えば、索敵をかけるとメリアドールさんの館には明らかに気持ちが悪い点が一個あるのだが、館の中に入っているということは、少なくともメリアドールさんには敵対せず、俺か他の者を標的にしているようだ。
その感覚がメリアドールさんの寝室の中に居る。
「メリアドール様、ニノマエです。」
(入れ)
突如、ドアが開き、ちっちゃい子が廊下にでてきた。
「ニノマエというのは、あなたですね。」
「えぇ、私がニノマエですが?」
「そうなのね、あなた、私のママに何をしたの?」
「治癒魔法をかけました。」
「あんなの治癒魔法じゃないわ。あなたはペテン師よ!」
まぁ、こういうのもテンプレでしょうな。
ママと呼んでいるから、王宮魔導師のスティナさんなんでしょう。
少し懲らしめてあげる必要があるのでしょうか…、女性であろうと売られた喧嘩は全力で買いますよ。
それが平等ですから。
この世界でも雀がいるのだろうか…、鳩もいるのか…。
そんな事を思いながら目を覚ました。
目を開けると皆が俺を見ていた。
え?俺、死んでた?
ガバッと起き上がり、時間を確認する。
7時だ。うわ、3時間寝てたか…。
慌てて風呂に向かおうとするが、腕をがっしり掴まれた。
「カズ様、ご報告をお願いします。」
「あぁ、じゃお風呂に入りながらでいいか?」
「はい!皆それを望んでいます。」
そこから皆でお風呂に入る。
浴槽に湯が入るまで皆を洗いながら、昨日の出来事を話す。
全員にかけた治癒魔法と同じくらいマナが持っていかれたことを話すと、皆が心配はしていたが、俺がここに居て、皆を洗っている姿を見て安心はしているようだ。
湯船に浸かるとディトーリヒが肩を揉んでくれる。
「カズ様、お疲れさまでした。
これでまた一人増えるわけですね。」
「いや、それは無いよ。
だって、あの方は貴族で王族だからね。その責務を投げ出すことなんてしないよ。」
「ふふふ。そうでしょうか。
私どもはあのお方であれば、カズ様の奥方に相応しいと思いますよ。」
「それは無いな。」
「では、賭けましょう。
もし、カズ様がメリアドール様を奥方にされた場合は、私どもは妾となります。
また、カズ様がメリアドール様を奥方にされなかった場合は、伴侶となります。」
「うーんと…、何が違うのかな?」
「何も変わりません。すべては今と同じという事です。」
「まぁ、“ケ・セラ・セラ”だな。」
「そうでしたね。」
「お館様、その“ケセー・ラッセーラ”とは何でしょうか?」
皆切る位置が間違っているが、細かいところはもういいや。
「何とかなる!という意味だよ。これまで通り、俺たちは俺達だから。
背伸びもしないし、無理もしない。行き当たりばったりで行くって事ね。」
「よい言葉ですね。」
「ところで、今日は皆は何をするんだい?」
「そうですね。品評会は今晩という事ですので、日中は何をしてましょうか。」
「俺は、メリアドール様の容態を診なくちゃいけないから…。
あ、忘れてた。昨日市場に行ったら凄いものを見つけたから、今晩厨房を借りて皆に作ってあげようか。」
「え、社長、何を作ってくださるんですか?」
え!?おい…、なんでアイナがここに居るんだ?
寝ぼけていたせいか、アイナがここに居る事なんて全然覚えていない。
「え?! 何でアイナが…。」
「はいな。昨晩、お姉さま方とお話しし、私もこの席に参加させていただくことになりました。」
「おい、ディートリヒ、な、なんで?」
「そういう事です。アイナも私ども共々愛していただけることを望んでおります。」
「だって、残念娘だぞ。それにロリは対象外だ。」
「そうは言いながらも、カズ様はアイナと話されている時は本心をお話しされていますよ。」
「あ、あれは心の声でダメダメなところを指摘しているだけなんだが…。」
「そうは言っても、ロリではないですよ。社長。私だって158歳ですからね。
そりゃドワーフ族の中ではまだヒヨッコの部類ですが、社長よりもうんと齢をとっていますからね。」
おい!無い胸を反らすながらふんすかするな!
ってか、アイナぺったんこじゃないか…。
これ、“ちっぱい”って言うんだっけ?
「まぁ、ディートリヒたちが認めたなら良いけど…。」
「やったー。これで玉の輿だぁ~!」
「いや、伴侶ですから…。」
夕食の話なんか吹っ飛んでしまった…。
食べたいものを聞くと、何でも良いという答えしか返ってこない…。
そう言うのって、非常に困るんだよな…。
仕方ないので、米を使い、今日はブル丼を作ってあげる事を約束した。
少しメリアドール様の皆さんにも食べてもらおうか…。
「あ、そうだ。」
「カズ様、何でしょうか。」
「明日、メリアドール様との面会の際に来ていく服だが、ディートリヒ、済まないが5人分用意してくれないかな。」
「それはよろしいのですが、どのような服装がよろしいでしょうか。」
「そうだな…、以前ディートリヒに買ってあげた白いブラウスと黒いスレンダーパンツ。黒のジャケットというもので揃えてくれないか。」
「それでしたら、この街にもあると思いますので問題ないかと。」
「お金も渡しておくよ。金貨1枚で足りるかな?」
「カズ様、そろそろ経済観念を持っていただかなければなりませんね。5人分で大銀貨10枚もあれば十分足りますし、お釣りで昼食をお腹いっぱい食べることができますよ。」
「お、おぅ。そうか。んじゃ、後で渡すね。」
「いえ、必要ありません。昨日いただきましたお小遣いなるものがたっぷりとありますので。」
「そうか…。でもアイナは少なかったけど…。」
「社長~そうですよ。私にもお小遣いください~。」
「アイナ、いい加減にしなさい。あなたは昨日一日中寝てただけでしょ。」
・
・
「なぁ、ディートリヒ、こんな奴を入れると君たちの品格も下がると思うのだが…。」
「そのようですね。では、先ほどの話は無かったことにしましょう。」
「え~それはないですよ…。せっかくこの“ないすばでー”を社長に見せて“のーさつ”しようと思っているのに…。」
やっぱり無理だ…。
俺の中には絶対入ってこないよ…。
「すまん…、ディートリヒ、ナズナ、ベリル、スピネル…。
俺、やっぱ無理です。コイツを皆と一緒に扱うことはできません…。」
「お館様、同感です。」
「主殿、ここは彼女のこれからの踏ん張りに期待しましょう。」
「主様、期待は難しいかも…。」
「皆さん…、手厳しいっすよ…。」
お風呂での楽しいひと時を終え、着替えをした後、メリアドールさんの館に行く。
今回も裏から入ることとした。
守衛さんに話をし、中にいれてもらう。
早速厨房で、メリアドールさんが朝食を召し上がったかを確認すると1時間前に豆腐とお粥さんを召し上がったとの事。
料理人さんから、何でできているのかなどを聞かれたが、遠くの郷から取り寄せたもので作り方は知らないとごまかしておいた。
多分、消化器官も動いてくるとお腹もすくので、デザートなども作っておくことにしとこう。
早速、調理場でデザートと今晩の料理を作ることにした。
牛乳と砂糖だけでできる簡単なプリン。因みにカラメルも作っておく。
小鉢を借り、そこに小分けして作る。冷蔵はフリーズを使う。
次に魔法の粉と小麦粉を二層に分け、間に果物をいれるだけのパンケーキ。
小麦粉を水で溶き、薄く焼いたものに果物を挟んだクレープもどき。
デザートは3つ。あとは皆さんようにブル丼、ついでに家用も作っておこう。
最初はすき焼きと一緒。スープの量を多くして煮込む。
ブル肉はあまり煮込むと固くなってしまうので、肉の色が変わったところでアイテムボックスに入れておく。
あとはご飯を炊くだけだ。
鍋を使ってご飯を炊く…。この方法ってなかなか知らないんだよね。それに、少量のご飯を食べたいときには重宝するんだよ。ご飯が余っちゃうと固くなっちゃうんだよね。
5合分の鍋を4つ作っておき、これで終了。うん。9時ちょっとすぎだ。
まぁこんなもんだろうと調理場を後にし、ブライアンさんを呼んで寝室まで案内してもらう。
そう言えば、索敵をかけるとメリアドールさんの館には明らかに気持ちが悪い点が一個あるのだが、館の中に入っているということは、少なくともメリアドールさんには敵対せず、俺か他の者を標的にしているようだ。
その感覚がメリアドールさんの寝室の中に居る。
「メリアドール様、ニノマエです。」
(入れ)
突如、ドアが開き、ちっちゃい子が廊下にでてきた。
「ニノマエというのは、あなたですね。」
「えぇ、私がニノマエですが?」
「そうなのね、あなた、私のママに何をしたの?」
「治癒魔法をかけました。」
「あんなの治癒魔法じゃないわ。あなたはペテン師よ!」
まぁ、こういうのもテンプレでしょうな。
ママと呼んでいるから、王宮魔導師のスティナさんなんでしょう。
少し懲らしめてあげる必要があるのでしょうか…、女性であろうと売られた喧嘩は全力で買いますよ。
それが平等ですから。
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いつも読んでいただき、ありがとうございます。完結しましたが、次回作なども検討中です。ご感想をお待ちしております。
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